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富雄の鍼灸院による、世界一わかりやすい「凝り」の話

皆さんは身体の「凝り」を感じた事があるでしょうか?

肩こりを始め、首・腰や手足などいわゆる筋肉と呼ばれる場所は、条件が揃えばどこでも凝ります。

では何故、人の身体は「凝る」のか。

 

そもそも「凝り」とは何なのか。

そんな皆さんの素朴な疑問を、なかなか馴染みの無いであろう東洋医学で説明してもなかなかイメージするのは難しいと思います。

 

皆さん一度は車に乗って、道路を移動されたことがあると思います。 

実は凝りは「車」「人」「道路」この3つの言葉で説明出来てしまうのです。

どうゆうことか、世界一わかりやすく例えてお話していきましょう。

 

目次

富雄の鍼灸院による、世界一わかりやすい「凝り」の話

「人」を乗せた「車」が「道路」を走る。
この一文が「凝り」を理解するポイントになります。この文章を東洋医学的に翻訳すると
「血」を動かしている「気」が「経絡」をめぐる

という言葉に置き換えられます。
そして、これが滞っている状態が「凝り」です。
要するに、凝り=道路が車で渋滞している状態 

というわけです。車が人を乗せて道路を走るように、気が血を乗せて経絡(全身)をめぐっている。
こうゆう風にイメージしてもらえると「凝り」というものが、どうゆう状態か何となくわかっていただけたのではないでしょうか?

このイメージで言えば、私の仕事(施術)は「道路の渋滞を緩和する道路整備員さん」といったところですね。
では次に、身体の中で渋滞が起こる仕組みについて説明していきたいと思います。

どのようにして「渋滞」は起こるのか?

先ほどの説明をもう一度整理すると
・人=血 
・車=気 
・道路=経絡 
・渋滞=凝り 

となります。
今度は日常で車が渋滞しているところをイメージしてみましょう。
交差点の無い直線道路や道線の多い道路、車の少ない時間などでは、渋滞は発生しにくいですよね?

車が渋滞しやすいのは真っすぐな道路ではなく、道路の分岐や合流といった交差点や車が多い時です。
近所に「この辺の道いつも混むんだよなあ」という場所があるのと一緒で、身体にも経絡の構造上凝りやすい場所があります。

「肩凝り」なんていう言葉が生まれるのはこのためです。
東洋医学では、人の身体の中では血が気によって動かされ、経絡を伝って全身を廻っていると考えています。

血は身体を栄養する役目を持っていますが、血そのものは自力で動く力はありません。
血は流れていないと、その真価を発揮出来ないため、気というエネルギーの力を借り、経絡という通路を使ってその役目を果たしています。

つまり血は気が動かしてくれないと役割を果たせないため、気と血は切っても切り離せない運命共同体なのです。
このことから東洋医学ではこの2つをセットにして気血(きけつ)と呼ぶことが多々あります。

気血が滞りなくスムーズに流れていれば、身体は軽く感じます。
逆にある程度、気血が滞ってくると身体は重く感じるようになり、さらに気血が滞ると痛みを感じるようになります。

これこそが皆さんが感じている「凝り」の正体なのです。東洋医学的な「凝り」とは経絡に気血が滞っている状態ということです。
気血が滞る原因は様々ありここで説明し切ることは困難ですので、また別の機会にこのブログでお話ししていきたいと思っています。

まとめ

人の身体には道路のように「経絡」という道が隅々にまではりめぐらされており、その中を車という名の「気」が走り回っています。
そしてその車が人という「血」を常に運んでいる。

その流れが悪くなった状態を、皆さんは「凝り」「凝っている」と表現しているのです。
そして、この問題を解決するために日々腕を磨いているのが我々鍼灸師というわけです。
ここでは、世間的にはあまり馴染みのない「東洋医学」を交えた「凝り」のお話しをさせていただきました。

今後もこのブログで、まだ知られていない東洋医学の面白さを一人でも多くの方に届けたいと思っています。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。

明日も貴方が健やかでありますように。

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