頭痛、肩こりの意外な原因「メガネ」選びの3つのポイント
職業柄、今までたくさんの頭痛や肩こりに苦しむ方たちをみてきました。
原因は様々で、全ての頭痛や肩こりの原因がこれだ!とは言えないですが、意外と多いのが
「メガネ」を変えたらマシになった!
というパターンです。
メガネ1つで首から上のバランスがかなり変わるため、今回は頭痛や肩凝りを予防する為のメガネのポイントをお話していきたいと思います。
頭痛や肩凝りに悩む方は眼鏡を選ぶ時の参考にしてみてくださいね。
動画でも解説していますので、併せて参考にしてもらえたらうれしいです。
鍼灸あん摩マッサージ指圧師
奈良市富雄で自律神経専門の整体院を経営
今までに15年のキャリアと4万人以上を施術してきた経験をもつ
東洋医学を応用して体から性格や体質を読み取り、体や心の問題を根本から解決する整体を得意とする
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目次
- ○ 頭痛、肩こりの意外な原因「メガネ」選びの3つのポイント
- ・ポイント➀眼鏡(レンズ)の使用期限は2~3年
- ・ポイント②フレームのサイズは大きめを選ぶ
- ・ポイント③度数をばっちり合わせ過ぎない
- ○ 頭痛、肩こりを避けるポイント整理
頭痛、肩こりの意外な原因「メガネ」選びの3つのポイント
ポイント➀眼鏡(レンズ)の使用期限は2~3年
今お使いのメガネ、何年ぐらい使われていますか?
僕が思うにメガネのレンズの使用期限は大体2~3年です。
なぜなら目の状態は刻々と変化していくからです。
目に繋がっているツボはいくつかあるのですが、その中の一つが首の後ろにある「天柱(てんちゅう)」というツボです。
ここは目に負担がかかっていたりするとこりやすいツボなんですが、ここを観察しているとレンズを変えてから2年以上経過すると徐々に凝りが現れ始めます。
そして3年を経過した頃から凝りが強くなってくることが確認出来ます。
これは特に40代以降の方よくみられる特徴で、40代を過ぎるといわゆる「老眼」が出始め、近いところが見づらくなったり、逆に遠いところが見えやすくなったり、すこし乱視が入ってきたりと視力のバランスが変化します。
これによりレンズを合わせた当時と、現時点の目の状態にズレが出ることで目に負担がかかり、つながっている肩や首の気(血)の流れが悪くなってしまうと肩や首が凝ります。
ですから、高いレンズを5年10年と使うより安めのレンズを2~3年ごとに調整し直す方をオススメしています。
ポイント②フレームのサイズは大きめを選ぶ
若い方に多い特徴ですが、フレームのサイズも首や肩凝りを予防するポイントです。
細いフレームで視野全体をカバー出来ていないと、視野の中にレンズ越しのしっかり見えている部分と、フレーム(レンズ)の外の見えにくい部分が出来てしまい目に負担がかかってしまいます。
フレームの細い眼鏡はかっこいいしおしゃれですが、視線を大きく上下に動かした時に視野がフレームから出てしまっている物が見受けられます。
以前に、最近肩が凝って仕方がないという小学生の女の子を何とかして欲しいと相談されました。
この女の子は最近目が悪くなり、初めて眼鏡を作ったのですが、そこは思春期の女の子、見た目を気にして細いフレームの眼鏡を選んでしまったのです。
大きなフレームの眼鏡に変えたところ一気に肩凝りは楽になりました。
理想はドラえもんにでてくるのび太君の様な大きさですが、そこまで大きくなくても試着の時に視野がフレーム(レンズ)から出ないかは確認しておくとよいでしょう。
ポイント③度数をばっちり合わせ過ぎない
これもたまにみかけるパターンです。
視力がばっちり矯正されて、はっきり見え過ぎている状態ですね。
なぜはっきり見えてることがダメなの?と思ったかたがいるかもしれませんので説明します。
ポイント➀で目に負担がかかることで首の後ろ(天柱)が凝りやすいという話をしましたが、実はこれには2つのパターンが存在します。
・目が見えにくい時
・目が見えすぎている時
意外かもしれませんが見えすぎることも目には負担になるんです。
「目の良い人は老眼になるのが早い」といわれますが、あまりに目が良い(見え過ぎている)ことで目に負担がかかり続けることで老眼を早めてしまうのでしょう。
普段ずっとメガネをかける人は少し度数をゆるめにしてもらうと、日常生活に支障が無い程度に見えて目も疲れにくいというバランスの良いメガネになります。
メガネ屋さんによっては見えやすい方が良いとばっちり合わせることもあるので、度数などを合わせる時に相談して調整してもらってください。
このあたりの感覚はメガネを作る技師さんによって考え方や感覚が違うので、メガネをしている知り合いの身近な人に、作ってもらったメガネ屋さんの感想を聞いてみて自分にあったメガネを作ってくれそうな技師さんを探してみてください。
頭痛、肩こりを避けるポイント整理
頭痛や肩凝りのしにくいメガネを選ぶポイントを整理すると
②メガネをかける時間が長い人は、度数はばっちりから少しゆるめに調整してもらう
③どんなに良く調整されたメガネでも、目の状態変化に合わせ2~3年置きに定期的に度数を調整する
あと、良い調整になっていても、メガネを変えた途端に急に見え方が変わるため、今の眼鏡の見え方に感覚が慣れるまで2週間ほどかかることがあります。
しかし丁度良い調整になっていれば、少しずつメガネをかけているしんどさが無くなってきますので、しばらく様子をみてみましょう。
1カ月を過ぎても変化がなければメガネ屋さんに相談してみてもいいでしょう。
➀~③のズレが大きいほど、メガネを変えた時の変化も大きくなりますので、頭痛や肩凝りにお悩みの方はメガネ選びの際に参考にしてみてください。
もしあなたの肩や首の凝りの本当の原因がメガネにあるなら、メガネに投資して根本の原因を絶つのも1つの手です。
これはメガネに限らず言えることですが、お金・時間・労力を投資するなら悪くなってからではなく、悪くならないことに投資するべきです。
悪くならないようにという予防の意識を高く持つことで、悪くなる行動をとらなくなり、結果余計な痛みやしんどさを避けることにつながります。
世界に1つしか無いあなたという大切な存在を大切にしてあげてください。
あなたが自分を大切にできる、そんな素晴らしい人であることを願って今回はこの辺にしたいと思います。
明日もあなたが健やかでありますように。