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風邪の症状を東洋医学で解説【奈良市富雄の鍼灸院】

こんにちは、五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。

奈良市の富雄で、東洋医学に心理学・脳科学を取り入れた心と身体のプロとして独自の治療を行っています。

 

今回は、こんなお悩みに答えていきます。

「風邪をひく理由や、症状(熱や咳、喉の痛みなど)について知りたい」

 

✔️この記事を読むメリット

風邪や症状がどうやっておきるのか、そのメカニズムを東洋医学でわかりやすく知ることができます。

 

14年の鍼灸とマッサージ治療を通じて、色んな症状で苦しむ患者さんをみてきた経験と東洋医学の観点から解説します。

コロナウイルス感染予防にも使えますので、最後まで読んでみてください。

 

 

目次

風邪の症状を東洋医学で解説

まず最初に東洋医学と西洋医学では、人の体や病気に対する考え方が
違うところが多くあります。

西洋医学は一般の方でもある程度なじみがあると思いますが、
東洋医学になじみがある方は少ないと思うので、少し説明していきます。

東洋医学では風邪は肺の病気と考えます。

人の身体には目にはみえないですが気の流れというものがあります。
この気が流れる通路になるものが経絡(けいらく)とで、内臓から全身へとはりめぐらされています。

見えないんでイメージしずらいですが、電車でいうと線路みたいなもんですね。
この経絡を気がスムーズに流れていると身体が軽く感じられ調子が良く(健康)感じられます。

風邪は身体の外から経絡を伝って冷えが入ることで、肺の調子がわるくなっている状態なのです。

風邪の症状➀身体がだるい(重い)、頭痛や喉の痛み

肺には気を全身に回すという働きがあります。

しかし、冷えが肺に到達することで、肺の全身に気を回す働きが落ちます。
経絡の中の気の流れがわるくなり始めると、


 ・肩や首が凝る

 ・身体が重い(だるい)

 ・筋肉痛


これらの症状があらわれます。
さらに気の流れがわるくなると痛みを感じることもあります。

 ・頭痛

 ・のどの痛み


これらの症状も、外から入った冷えや風邪による熱によって、頭やのどの気の流れがわるくなることでおこってくる症状ですね。

風邪の症状②発熱

熱がでるという症状は、熱を出すことで身体に入った冷えを追い出そうとする反応です。

風邪の時にでる熱 = もともと身体の中にある熱 + 風邪による熱
同じ風邪でも、人によって熱の高さという症状が違うのは、ここがポイントになります。

若い人や身体の丈夫で体力のある人ほど、もともと体にある熱が多いため、風邪をひくと高い熱が出ます。
逆に、高齢の方や体力のない人は、もともと身体にある熱が少ないので熱がでにくいのです。

風邪をひいた時に熱がうまく出ないと、入ってきた冷えを追い出すのに時間がかかります。
風邪がなかなか治らず、ぐずぐず長引くのはこれが原因です。

風邪の症状③食欲が落ちる、下痢、便秘

風邪は肺の病気のはずなのに、なんで食欲が落ちるのでしょう?

先ほど肺は経絡でいろいろな所とつながっている。
そういいましたが、肺は胃腸ともつながって関係性をもっています。

❝風邪で肺の調子が落ちることで、つながっている胃腸の調子も落ちる❞

これが肺の病気であるはずの風邪に、胃腸症状があらわれるカラクリになります。

「風邪をひいたらおかゆを食べて寝てるのが1番」
こういわれるのは、おかゆは消化が良く胃腸に負担をおさえられるからです。

消化の良いおかゆで胃腸への余計な負担をおさえつつ温めることで、肺の働きを回復させるねらいがあるわけです。

たまに「元気をつけるために!」といってごちそうを食べる人がいます。
しかし、胃腸の負担になるので温かいおかゆか雑炊を食べておとなしくしていましょう。

胃腸に負担をかけると、肺にも負担をかけることになり、風邪の治りがわるくなってしまいますので。

風邪の症状④咳、くしゃみ、鼻水、痰、息苦しい

肺は呼吸器系との関連がつよいので、風邪のときにはまずまちがいなく体験する症状です。
これらの症状も、肺が鼻や気管などとつながっているので、肺の異常がせきや鼻水などの症状として現れてきます。

あと余談になりますが

“鼻毛を抜くと風邪をひきやすくなる”って知ってますか?
鼻毛を抜くと、つながっている肺をいためてしまいます。

肺と鼻が経絡でつながっているので、下手にいじると肺にも影響がでます。
鼻毛のお手入れをする時は抜かずに切るようにしましょう。

鼻毛を抜いてしまうと肺の調子が下がり、風邪をひきやすくなりますので

テレビなどで、芸人さんたちが罰ゲームで鼻毛を抜かれていたりしますよね?
「あ~あんなに抜いたら絶対に肺いためるな」と気の毒でなりません(笑)

風邪をひきやすい体質

東洋医学は統計学のような側面があります。
どの様な体質の人が、どんな病気になりやすいかという法則を見出したのが東洋医学です。

例えば、肌の色が白い(色白)人ほど、肺や呼吸器系の調子を崩しやすく、風邪をひきやすいという特徴があります。

肺の調子がわるいと「白」という色が身体にあらわれやすい傾向があります。
色白だということは、肺の働きが慢性的にわるいと判断するのです。

肺は全身に気をめぐらせるのですが、色白な人は気持ちが滅入りやすく悩みやすい(ナイーブな)性格の人が多いです。
この気持ちの滅入った状態を、少しでも解消しようと愚痴っぽくなったりします。

このタイプの人にオススメしたいのが、肺の動きを良くする軽い運動です。
少し注意したいのが、汗をかいたらマメにタオルなどでふいてください。

色白の人は毛穴の開け閉めに時間がかかったりするので、汗をかいたままでいると必要以上に冷えてしまうからです。


 ・軽い日光浴

 ・乾布摩擦


これらも毛穴の開け閉めを助けるので、風邪の予防に有効です。
あと肺はデリケートで極端な温度変化を嫌います。

「冬場に温かい家から、急に寒い外に出て冷たい空気を吸うと咳が出る。」

こんな経験ありませんか?
これは肺が冷たい空気を嫌って咳で冷えを追い出そうとする反応です。

こういったことがある人は、寒い日にマスクをして出かけると。冷たい空気が直接肺に入るのを防げます。

さいごに

どんなに自己管理をしていても、風邪をひいたり、体調を崩してしまうことはあるものです。

体調は天気をおなじです。
天気に一生晴れや一生雨なんてことはありえませんよね?

何が言いたいかというと、
体調が悪い時は、それを素直に受け入れてちゃんと休みましょう
ということです。

天気が自然現象でだれにもコントロール出来ないように、体調もコントロール出来ません。
出来るのは体調管理や体調に合わせて動くことぐらいです。

風邪や体調がわるい時ぐらいは素直に休みましょう。
おかゆや雑炊でも食べてゆっくり寝て、自分自身を大事にしてあげてください。

今まで鍼灸師として、いろいろな方の身体の悩みと接してきましたが
「痛みや病気は自分のことを大切にできない」
そんな気持ちから生まれてくるものだと強く感じます。

だからあなたには、あなた自身のことを大切にして欲しいと思います。
このブログを最後まで読んでくれたあなたには、余計な身体の悩みに苦しんでほしくありませんので。

それでは今日はこの辺で。
明日もあなたがすこやかでありますように。

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