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冷たい水が良くない理由を東洋医学で解説【奈良市富雄の鍼灸院】

こんにちは、奈良市富雄にある五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。

東洋医学や脳科学などをつかって患者さんの体から心の状態を読み取り、心と身体を両面から改善するという治療を得意としています。

 

突然ですが質問です。

・自販機やコンビニのガラスケースの飲み物を買って飲む

・冷蔵庫から出して飲む

・水筒に氷を一緒に入れて飲む

 

まさか、いつもこんな水分補給の仕方してませんよね???

「え、冷たい水美味しいから好きだけど?」という方は、今回のお話を最後まで聞いて行ってください。

 

「鍼灸師が教える大人の食育」シリーズ第2弾として、

・冷たい水を飲むことがいかに身体に良くないか

・人生において損をするか

 

東洋医学でわかりやすくお話していきたいと思います。

 

目次

冷たい水が良くない理由を東洋医学で解説

水や飲み物(以下水分)って口から飲みますよね?
口から入った水分は重力によって食道→胃→腸とさがっていきます。

人間の内臓の温度は37~38度あるといわれています。
ここに冷蔵庫などから取り出してすぐの冷たい水分が入ってきたらどうなるでしょうか?

各社冷蔵庫のメーカーさんのホームページを調べてみると、これぐらいに設定されているものが多いようです。


 ・家庭用の冷蔵庫で2~6度。
 ・自動販売機の「冷たい」飲料で5度


口から入った5度の水分は、食道や胃腸の体温(37度)をうばいます。
何が言いたいのかもうお分かりですよね?

「冷たい水分を飲めば飲むほど胃腸(内臓)は冷える」
そしてこのことは、胃腸だけでなく思いもよらないところにまで影響があるのです。

冷たい水が良くない3つの理由

その1.消化と吸収が悪くなる

ここでまず理解しておきたいのが「内臓も筋肉」だということです。

寒い時期や朝起きてすぐに体を動かそうとするとき、身体が固くなっていて動かしにくいですよね?
筋肉が冷えることで固くなり、伸び縮みがスムーズに行われないからです。

これは胃や腸の筋肉もまったく同じことが言えます。
筋肉が温まっていると筋肉はやわらかい状態なので、伸び縮みがスムーズに行われて筋肉本来の働きをしてくれます。


 ・胃  = 食べ物の消化
 ・小腸 = 栄養や水分の吸収


ですが、冷えると全く逆のことが起こります。
内臓の筋肉が冷たい水分で冷やされ固くなることで働きが悪くなってしまうのです。

せっかく身体に気をつかって身体に良い物を食べたのに、それがうまく消化・吸収されなければもったいないですよね?

その2.消費カロリー(基礎代謝)が下がる

「基礎代謝」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは人間が生命を維持するために内臓などで消費されるカロリーのことです。

先ほどもお話したとおり
内臓も筋肉ですが、手足の筋肉との一番の違いは「自分の意思で動かせるかどうか」という点です。


 ・手足の筋肉(横紋筋)=自分の意思で動かすことが出来る
 ・内臓の筋肉(平滑筋)=自分の意思ではコントロール出来ない 


内臓の筋肉はじっと座ったり寝ていても、自動的にうごき勝手にカロリーを使ってくれます。

「最近、腸の動きゆっくり過ぎて便秘気味だから、はやく動かしてすっきり出そう!」
とか自分で内臓の動きをコントロール出来ないですよね?

冷えて動きが悪くなっていると勝手に消費されていたカロリー(基礎代謝)が少なくなります。
すると❝浮いた分のカロリーが身体に蓄積される=太る❞ということになります。

せっかく太らないよう美味しい物を控えたのに、基礎代謝が下がって我慢したカロリーが帳消しなんて損だと思いませんか?

その3.便秘や下痢、腰回りの冷えや腰痛

冷えた胃腸の動きが悪くなることはもう説明しました。
胃腸の動きがわるくなることで、腸内のガスや便の動きも当然わるくなります。

そうなると便の停滞がおこり便秘になってしまいます。
元々胃腸に冷えがある状態だと、冷たい水がさらにその冷えを加速させてしまいます。

その冷えを排出しようとして腸の動きが速くなりすぎた状態が下痢です。

車が動くのにガソリンが必要なように、内臓が動くには血が絶対に不可欠です。
胃腸が動くのにも血が必要になります。

胃腸の動きや調子が悪くなると、調子を取り戻すために普段より多くの血を必要とします。
しかし、胃腸が持っている血だけでは、普段どおりの動きしか出せません。

そこで、近くにある骨盤や腰回りの筋肉から血を取ってしまうと、骨盤や腰回りが冷えます。
骨盤周りの冷えは生理痛などの原因にもなります。

腰の筋肉から血を取ることで腰痛という形であらわれることもあります。
冷たい水による胃腸の冷えで、一見何の関係がないような症状に悩まされることもあるのです。

特に女性にはデメリットが多いので注意が必要です。

オススメの水分の摂り方

熱中症 予防

水分補給の基本は常温の水

やり方はすごく簡単です。

「冷蔵庫の水を部屋に置いておき、そこから水分補給するだけ」

温度の目安ですが、
水をガラスのコップに入れた時、
コップに水滴がつくようなら冷た過ぎます。

冷蔵庫から水を出して常温に戻るまで待てないという方は、
ポットやケトルでお湯をつくり、
冷たい水を割って飲むようにしてください。

いうまでもありませんが、
冷たい水に氷を入れて飲むのは論外です!

飲食店でも注文の時に
「氷抜きで」
というと対応してくれるお店がほとんどです。

冷たい水に慣れている方は、
最初常温の水は口当たりが悪く感じるかもしれません。

しかし1~2週間続けると慣れて
違和感なく飲めるようになってくるので、
できる範囲でやってみてください。

それでも冷たい水が飲みたい方へ

ここまで聞いていただいて
「ぬるいビールなんて飲めるか!」
「もう冷たいジュースとか飲めないの?」

そんな方に朗報です。
これは私がたくさんのお客さんをみてきた経験則ですが、
1日に小さめのコップ2杯程度なら冷たい水分でもそれほど大きな影響が出ることは少ないです。

お茶の時間のアイスコーヒーや、仕事終わりのビールも量さえ守れば飲んでも大丈夫です。
大切なのは冷たい水分を「飲まないこと」ではなく「飲み過ぎないこと」です。

私は何も皆さんの楽しみを奪いたいわけではありません。
身体の害にならない範囲で楽しんで欲しいと思っているだけなので悪しからず。

これでもまだ、冷たい水ばかりを飲みますか?

冷たい水分を摂り過ぎると、いかに損をするのかわかっていただけたでしょうか?

人は「習慣」で動いています。
少し意識して、毎日の水分補給という
「習慣」を変え、一カ月・半年・一年と積み重ねるほど、その習慣はあなたの身体と人生に必ず影響を及ぼします。

自分の身体を大切にしていると身体は必ず応えてくれます!

自分を大切にしている人は、他人も大切に出来ますし、他人からも大切にされます。
このブログを最後まで読んでくれた方は、それが出来る素敵な方だと信じています。

それでは今日はこの辺で。
明日もあなたが健やかでありますように。

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