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針治療の「痛い」には2つの意味があります【奈良市富雄の鍼灸院が解説】

こんにちは、五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。

奈良市の富雄で東洋医学に心理学・脳科学を取り入れた独自の治療を行っています。

 

針治療には痛いイメージを抱いている方は多いでしょう。

しかし針治療を受けた人と、受けていない人で言っている「痛い」は違うことをご存じでしょうか?

 

実は針治療の「痛い」には2つの意味があるんです。

今回は針治療をめぐる2つの痛みについて、鍼灸師がわかりやすく解説しました。

 

動画でも解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

 

 

目次

針治療の「痛い」には2つの意味があります

針治療の痛いには、次のうちの2つがあります。
➀切皮痛ー針が刺さる瞬間の「チクッ」とした痛み
②ひびきー針を刺していく段階で起きる「ズーン」という感覚

それぞれの痛みを解説します。

針治療の「痛い」その➀切皮痛(せっぴつう)

おそらく針治療の経験ない人がイメージしている痛みでしょう。
針が皮膚に刺さる瞬間の「チクッ」とした痛みです。
どの程度の痛みかは個人の感覚にもよるとしか言えませんが❝十分我慢できる範囲❞と言えるでしょう。
なぜかというと、僕は14年間針をしていますが「刺す痛みが我慢できないから治療やめます」という患者さんには今のところ出会っていないからです。

針治療を受けたことのない人は「針」という言葉から注射針や縫い針を想像する方が多いと思いますが、針治療で使う針は「鍼」と書き、太さも全くの別物です。
いろいろな太さの鍼がありますが、細いものは0.12ミリと髪の毛ほどの太さで、目の悪い方だと見えないぐらい細いです。
あまりに細くてそのまま刺すと鍼自体が曲がってしまうため「鍼管(しんかん)」という管に入れて、上からトントンと叩いて鍼を刺します。

太い鍼の場合は、鍼管を使わずに指で鍼をつまんでそのまま刺すこともあります。
しかし、鍼の細い太いに関わらず、上手な鍼灸師が刺すといつ刺さったかわからないことがほとんどです。

針治療の「痛い」その②ひびき

針を刺したら、次はツボに当たるまで針を入れていきます。
そして針がツボにあたると「ズーン」という独特の感覚がします。
このズーンという感覚が「ひびき」と呼ばれる、もう1つの痛みになります。
針を刺した部分が、重たいような痛いような不思議な感覚で、体験してみないと文字で表現するのが難しいです。
もしあなたの周りに針治療の経験のある方がいれば、聞いてみると皆さんひびきを感じた経験があると思います。

人の身体には気の流れというものがあり、気の流れが悪くなると人は痛みや重たさなどを感じます。
その流れの悪い場所がツボであり、このツボに鍼を刺すことで「ズーン」というひびきと共に、気の流れがよくなるのです。
このひびきには身体の状態によっていくつか感じ方があり、人によっては痛いと感じる人もいます。
針治療を受けた人が言っている「針は痛い」は、おそらく大多数がこのひびきのことを指しているでしょう。

針治療は痛い方が効果がある?

ストレス 病気 独り言

針治療のひびきを「痛い」と表現しましたが、ひびきを痛いと感じる人もいれば、心地良いと感じる人もいます。
痛い=効いている、とは一概に言えませんし、痛くない=効いていないとも言い切れません。
針治療の時の、痛いや心地良いという感覚は、針治療が効いたかどうかとはまた別問題でということです。
あくまで針治療が効いた基準は、鍼治療を受けることで、あなたが抱えている身体の悩みが良い方向にむかったどうかが大切なんです。

もしまだ針治療が痛いのがこわいなら、無理には受けないことをオススメします。
身体の状況によっては、痛い部分に針をしないといけない場合もあります。
痛いのがこわいから受けないと言えているのは、まだ余裕がある証拠です。
ほんとうに困った状況にある患者さんは、どんなことをしてでも、誰でもいいから治して欲しい!と思うものです。

針治療に限らず「治療」というものは、ほんとうに困った時あなたを助けるために存在しています。
だからあなたが痛そうだからと迷う気持ちより、「良くなりたい!」という気持ちが大きくなった時に、針治療のことを思い出してみてください。

針治療の「痛い」のまとめ

寝付けない

今回のポイントを整理してみましょう。

  ・針治療を受けたことのない人の言っている「針は痛い」は切皮痛
  ・針治療の経験のある人の言っている「針は痛い」はひびき
  ・刺す時の切皮痛はほぼ無痛だが、ツボに刺した時のひびきを痛いと感じる人もいる
  ・痛い針治療じゃないと効かない、ということはない
  ・身体の状況によっては、針が痛い場合もある
  
以上を理解し、もしもあなたが身体のことで困った時に「針治療」という選択肢を選んでくれたなら、鍼灸師としてこれ以上の喜びはありません。
あなたが針治療や東洋医学のすばらしさやおもしろさに出会えることを、心から願っています。
そのために我々鍼灸師は日々学び、腕をみがいているのですから。

それでは今日はこの辺で。
明日もあなたが健やかでありますように。

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