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「マッサージはクセになる」の真相をプロのマッサージ師が解説

「マッサージはクセになる」と聞いたことはありませんか?

今回は「それってホントなの?」という方にむけて、そんな疑問を解決するためプロのマッサージ師が真相をわかりやすく解説します。

マッサージだけでなく他の治療にも通じる、かなり本質的な部分をお話しますので「~したけど効かなかった」という方はぜひ最後までお付き合いください。

 

目次

「マッサージはクセになる」の真相をプロのマッサージ師が解説

ストレス 腰痛

マッサージ「だけ」していては、マッサージがクセになる可能性は高くなります。
マッサージがクセになってしまうのは、マッサージを通じて、あなたのこりや痛みなどの悩みが根本的に解決していないのが原因です。

雑草って、土から上に出ている草の部分を切っても、根っこが生きていたらまたすぐ草が生えてきますよね?
この根っこの存在に気付かず、見えている草の部分だけを切っては生えてを繰り返している。
例えるなら、これがマッサージがクセになっている状態です。

こりや痛みには必ず原因があります。
そして原因に対する行動が正しければ、問題は必ず解決へと向かいます。
身体の悩みが解決すれば、クセになることはありません。
しかし、こりや痛みなどの原因はざまざまで、マッサージ1つでそれらのすべてを解決することはできません。
多くの場合、悩みの解決のために、患者さんと力を合わせて治療をする必要に迫られます。

こりや痛みという目に見えている部分は実は表面的な問題で、根本的な痛みの原因はもっと見えない部分にあることがほどんどです。
患者さんの食生活や睡眠、姿勢などの行動から、考え方などの精神面(メンタル)といった本当に見えない部分が原因のことも少なくなりません。

草が生えている場所から、根っこの位置をみつけて抜く。
マッサージも同じなんです。
マッサージを通して、見えているこりなどの表面的な問題(草)から、見えない根本的な原因を探る。
そして、その根本的な原因(根)を患者さんと一緒に改善する。
これが出来ればマッサージはクセにはなりません。

マッサージがクセになる原因とは?

上で説明した通り、こりや痛みなどの身体の悩みは、マッサージ師と患者さんが二人で力を合せて解決するものです。
マッサージ師と患者さんの関係は、教師と生徒の関係に似ています。

教師が間違った知識を教えてしまえば、生徒がいくら一生懸命勉強しても間違った知識を覚えてしまい正しい知識は身に付きません。
逆にいくら正しいことを教えても、生徒が勉強をしなければ同じ結果になります。教師が正しい知識を教え、生徒がそれに従って正しく勉強すれば、正しい知識が身に付き、成績も必ず上がります。
教師の目的は正しい知識を身に着けさせることであり、勉強はその目的を達成するための手段です。マッサージ師と患者さんの関係も全く同じです。

マッサージ師の本当の仕事はマッサージをすることではなく、こりや痛みなどを解決に導くことです。
マッサージはそのための手段の1つに過ぎません。
マッサージ師の武器はマッサージの技術だけだと思っていませんか?
プロのマッサージ師の武器はマッサージの技術だけではなく、こりや痛みの原因を分析するための知識や経験もマッサージ師としての大きな武器です。

こりを始めとする身体の悩みのすべてをマッサージ1つで解決することは不可能です。
しかし、こりや痛みの原因が患者さんの生活習慣にあるなら、それを見抜いてアドバイスし行動を改めてもらう。
患者さんを身体の悩みの解決方向に導くのもマッサージ師の仕事のうちです。
結局はそれが出来ていないから、いつまでも良くならず「マッサージはクセになる」などという誤解を患者さんに与えてしまうんです。

マッサージがクセになるケース

ストレス 肩こり 関係

マッサージが癖になるケースを、肩こりの患者さんに当てはめてみていきましょう。

仕事や私生活などで気を使い過ぎて、肩こりがひどい患者さんがいて、この治療をするとします。
技術があれば、今ある肩こりはマッサージである程度楽にすることは可能でしょう。
しかし問題はこの肩こりの原因にです。

「仕事や私生活で気を使い過ぎている」という原因自体はマッサージでは解決できません。
この部分は、患者さん本人にしか何とかできないんです。
しかし患者さんが肩こりの原因が「神経の使い過ぎ」であることを、マッサージ師が見極めることができれば


 ・気楽に考えるようアドバイスする
 ・ストレスを解消するために、趣味などに時間を使うようすすめる
 ・仕事のペースを落とすようすすめる
 ・気を使っている原因について相談にのる

 
などの方法で、根本での原因の解決についての選択肢を患者さんに提案することができます。
選択肢の中で患者さんが気持ちが和らぐような行動をとれば、肩こりはこれ以上ひどくなることはありません。
あとは今ある肩こりをマッサージでほぐせば、確実に肩こりは楽になり、肩こりは改善していきます。

このような肩こりは現場でも実際によく見かけるケースです。
今あるこりや痛みをマッサージでとるのはマッサージ師の仕事、そしてこれ以上肩こりをひどくさせないのは患者さんの仕事だということです。

マッサージがクセになるかどうかは患者さん次第?

もちろんマッサージ師の技術があるのは大前提です。
そしてこりや痛みの根本にある原因を見抜く知識や経験を身に着けるのもマッサージ師の役割です。
これに患者さんの正しい行動が加わって初めてマッサージはその効果を発揮します。
患者さんが原因になっている生活習慣などを知っても、それを改めるという行動をとらなければ、マッサージが時間稼ぎになり、クセになる原因です。

ごくごく軽いこりや痛みなら、マッサージだけでも十分でしょう。
しかしある程度慢性化したこりやひどくなった痛みには、ほぼ間違いなく見えない根本的な原因が患者さん自身にあるものです。
「マッサージさえ受ければ良くなる」「こりを治すのはマッサージ師の仕事」などと思ったら大間違いです。
自分の身体を良くするんだ!という意識をもって行動(努力)する患者さん、そしてそんな患者さんの気持ちに答えようとするプロのマッサージ師がそろって初めて、マッサージはすばらしいものになるんです。
お互いの信頼関係なしにすばらしいマッサージはありえないことを覚えておいてください。

マッサージはパートナー同士の共同作業です

マッサージに限らず言えることですが、治療をする側と受ける側は対等な立場のパートナー同士です。
治療の主導権は治療する側が持つべきですが、だからといって治療する側が立場が上なわけではありません。
治療する人は治療を受ける人のために、治療を受ける人はそんなパートナーを信頼する。
というお互いを尊重する信頼関係によって治療は成り立っています。

この仕事を14年続けてつよく感じることがあります。
患者さんとの出会いは運ではなく縁だと。
「本気で治したい!」という患者さんの前に、その気持ちにこたえる本当のマッサージ師があらわれるものだと僕は思います。
素晴らしいあなたには、それにふさわしい素晴らしいマッサージとの出会いがあると信じています。

それでは今日はこの辺で。
明日もあなたが健やかでありますように。

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