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鍼灸は効果がない?「効果がみえない」の間違いです。

「鍼灸は効果が医学的に説明できない」「科学的な根拠のない民間療法」といわれています。

また鍼灸や東洋医学に対して「鍼ってなんか怖い」「東洋医学ってあやしい」というイメージをもっておられる方も多いのではないでしょうか?

しかし鍼灸や東洋医学を求める人が一定数いて、鍼灸が現代まで長い時間存在し続けていることもまた事実です。

本当に鍼灸や東洋医学は何の根拠もない、あやしい治療法なのでしょうか?

そう思っている方はこのまま読み進めてください。

鍼灸の効果を、鍼灸師がどこよりもわかりやすく解説します。

 

目次

鍼灸は効果がない?「効果がみえない」の間違いです。

鍼灸の効果は目でみえません。
なぜなら、身体の「気」を調整する医学だからです。

気とは見えないエネルギーの総称として使われる概念で、東洋医学を理解する前提になる部分です。
しかし気は、目に見えないエネルギーなので物質としては存在しません。
その上、現在の科学では気を測定する術がないため、科学的には気を証明することはできません。
入口の気の存在でつまずいてしまうため、東洋医学の理解にまで踏み込まれにくい医学といえるでしょう。

しかし気に医学的な根拠がないというのは、あくまで(西洋)医学的な根拠がないという意味です。
科学や西洋医学に基づいた、数字などのデータで証明できないから東洋医学は効かないという論法なわけです。
しかし気が見えない、数字化できない=存在しない、効果がないとほんとうに言い切れるでしょうか?

鍼灸の効果は数値化できない

鍼灸の効果は数値化できません。

人の気持ち(心)は見えますか?数値化できますか?
ムリですよね。
じゃあ人の心ってありませんか?
ありますよね。

見えないが感じる、だから誰もが人の心という存在があることを知っています。
気もまったく同じで、見えないが感じることが気が存在するという何よりの証拠です。

人の身体には目には見えないですが気の流れというものがあり、この気の流れが乱れて悪くなることを「気が病む」と書いて病気と呼びます。
この身体における気の乱れを見たり触ったりと感覚で感じながら、鍼灸あるべき状態に調整するのが鍼灸師の役目です。

気持ちや気分という心をあらわす言葉に気という字がよく入っていますよね?
なぜなら人の心も気の一種だからです。
優しさという人の気持ち(心)を感じるのは、気を感じているのと同じことです。
気は何も特別なものではなく、誰もが当たり前に感じているものです。
空気という気がなければ呼吸ができませんし、電気という気がなかったらこのブログも読めません。

「酸素の濃度や電圧なんかは数値化できるが、気はできないじゃないか!だから気なんてものは存在しない!」という方もいるでしょう。
確かにできませんね。

それは気を数値化する技術が今の科学にないからです。
❝気を科学というものさしでははかれていない❞というだけです。
科学や西洋医学というものさしが全てではないということです。

鍼灸の効果は数字ではなく感覚

鍼灸の効果は数字ではなく感覚で感じるものです。

例えば1つのリンゴがあって、このリンゴのことを見ていない人にどんなリンゴなのかを説明するとしましょう。
このリンゴを表現するにはこのような方法が考えられるでしょう。

 ➀メジャーやはかりなどを使って、センチやグラム数などで数値化して説明する
 ②どんな味がするか、どんな手触りかなどを感覚で説明する
 
あなたはどちらの方法を選びますか?

勘の良い方はお気づきでしょうが、➀が西洋医学②が東洋医学の表現方法です。
リンゴという人体をどういった目線でみているのかが違うんです。
そしてこの表現方法にはどちらも優劣がないのがおわかりでしょうか?

➀はリンゴの大きさなどを誰でもわかりやすくにイメージできます。
一方②は味や色味などを感覚でイメージできます。
しかし感覚は、人によって個人差があります。
「ちょっと酸っぱい」「結構固い」「少し赤い」という感覚は伝わり方に差が生まれてしまいます。
しかし味も色つやなども、このリンゴを表現するうえで重要な情報です。

➀と②の表現方法はどちらも必要であり、どちらにも伝わりやすい部分と伝わりにくい部分があります。
どちらの表現方法も必要で、どちらが優れているというのは一概に言えないんです。
数値化することで、すべてのことを表現できるわけではないことがわかっていただけたでしょうか?

鍼灸や東洋医学がうさんくさい原因とは?

鍼灸の効果は見えないし、感覚的に理解しなければいけない気(東洋医学)を扱う鍼が「怪しい」「うさんくさい」といわれるのは当然です。
人間は自分が理解できないものに恐怖や不信感を抱くように出来ているからです。

恐怖は、自分の命を未知の危険から身を守るための知恵ともいえます。
専門学校で鍼や東洋医学を学んでいる時の僕ですら、気をうさんくさく感じていました。
気がなにかよくわからないから怖いし、警戒するのです。

気のことが理解できた今だからこそ、気や鍼灸の効果をこうして説明できています。
気や鍼がどういうものかきちんと理解できていない人が、鍼灸の効果や気に対して「怖い」「怪しい」と思うのも無理もありません。
結局「鍼は医学的な根拠がないから効果がない」という意見がうまれるのは、気や鍼灸がどういうものか、知らない人たちにちゃんと伝えてこなかった我々の責任です。
ですからこの記事を通じて、ひとりでも多くの人に理解していただけたらこれ以上の喜びはありません。

鍼灸の効果は、考えるものではなく感じるもの

鍼灸の効果はどんな言葉を尽くしても、頭で考えても理解できないでしょう。
感覚で感じるものだからです。
感覚で人体を診る、という東洋医学や鍼灸の効果は科学的には根拠のないものかもしれません。

しかし身体に対する考え方は違っても、病気や痛みで苦しむ人を助けたいという想いや目的は西洋医学も東洋医学も同じはずです。
西洋医学だけで病気や痛みで苦しむ患者さんすべてを治療することは難しいでしょうし、それは東洋医学も同じです。

完璧ではない人間が作り出したどちらの医学も、また完璧ではありません。
西洋医学にも東洋医学にもどちらにも長所と短所が等しくあると僕は思っています。
だからこそ、あなたがもし身体のことで困った時、西洋医学と東洋医学の良いところを上手に使って、しあわせな人生を送ってくれることを願っています。
誤解されやすい東洋医学ですが、東洋医学から何かを感じてもらえたら幸いです。

それでは今日はこの辺で。
明日もあなたが健やかでありますように。

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