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ストレスと病気

睡眠があなたの健康と人生を決める理由【鍼灸師が東洋医学で解説】

睡眠は健康とは切っても切り離せません。

「夜中の自分時間が楽しい」

「寝てる時間ってもったいない」

なんて思っていませんか?

 

体調不良や痛み、病気で苦しむ人の多くは食事や睡眠、考え方などの毎日の生活習慣に対してまちがった認識をもっています。

もしあなたが睡眠に対してまちがった認識をしていれば、あなたの健康と人生において確実に損をするでしょう。

今回は「睡眠時間」と「就寝時間」の大切さを東洋医学の視点から解説したいと思います。

目次

睡眠があなたの健康と人生を決める理由

健康の大きな部分を担っているのが❝睡眠❞です。
毎日の睡眠があなたの健康と人生を決めるといっても過言ではないのです!

睡眠時間は大切なのは、ご存じの方も多いでしょう。
しかし、意外と重要視されないのが❝就寝時間❞です。
何時間寝るかも大切ですが、何時に寝るかも実はすごく大切だということです。
睡眠の大切さを理解できれば、それだけあなたの健康と人生は豊かなものになります。
それではまず、睡眠がなぜそんなに重要なのかみていきましょう。

睡眠が健康と切り離せない理由

ストレス 冷え

なぜ健康には睡眠が必要なのでしょうか?

東洋医学では寝ている間に血が内臓に帰ると考えます。
ではなぜ内臓に血が帰る必要があるのでしょうか?

それは車が動くのにガソリンが必要なように、内臓が動く(働く)ために血が必要だからです。

眠っている間は内臓に血が帰ってきます、
その帰ってきた血を使って内臓は本来の働きをすることができます。

内臓1つ1つが歯車のようにかみ合うと内臓がスムーズ動いて健康でいることができます。
内臓の調子が良い状態がいわゆる❝代謝が高い❞といわれる状態です。

代謝が高い状態だと、日中は身体の筋肉に問題なく血がめぐります。
そうすると身体が軽く感じ、手足にも力がしっかり入ります。

身体に余裕があることで心にも余裕が生まれ、身も心も健やかに過ごせます。
この健康的な状況をつくり出すために睡眠が必要なのです。

そして、健康のカギを握るのが「睡眠時間」と「就寝時間」です。
この2つがいかに健康に重要かを具体的にみていきましょう。

健康において「睡眠時間」と「就寝時間」が重要な根拠

睡眠時間

ストレス 眠れない

健康のためには、睡眠時間は最低6時間は確保したいところです。
7時間とれると、理想的でしょう。

バネが力を発揮するために縮まないといけないですよね?
内臓もおなじで、しっかり動くためにはしっかり回復する必要があります。

内臓にとっては睡眠時間が、しっかり働くために必要な❝回復するための時間❞なのです。
眠っている時に内臓に血がめぐり、働きが活発になるのはさきほど説明しましたね?

睡眠時間を確保することは、内臓が血を使える時間を確保することに等しいからです。

寝ている間は、昼間のように手足などの筋肉を動かして活動する必要がありません。
なので手足などの筋肉が使っていた血を、内臓が存分に使うことが出来ます。

内臓はこの血を使って、消耗した自身を回復させます。
睡眠時間を長くとれば、それだけ内臓が回復する時間をかせげます。

人間も休みが1日より2日あるほうが疲れがとれますよね?
それと同じで内臓にも回復するための時間=睡眠時間をしっかり確保してあげることが大切なんです。

健康のための睡眠時間、しっかり意識してくださいね。

就寝時間

ストレス 甘い物

健康のためには、日付が変わる(深夜12時)頃には寝ておきたいものです。
例え7時間睡眠時間を確保できたとしても、夜更かしは禁物です。


 ・23時から6時までの7時間睡眠
 ・2時から9時までの7時間睡眠

 
同じ睡眠時間でも、身体にかかる負担がかなり違います。

東洋医学には「天人合一(てんじんごういつ)思想」というものがあります。
人間も自然の一部であり、自然のリズムに調和して生きると病気を防ぐことができるという考え方です。

自然に逆らうと病気になってしまいますよという発想ですね。

本来人間は昼の明るい時間に活動し、夜の暗い時間には寝ている生き物です。
元々人の脳は夜に活動するようにはできてはいません。

ところ今は電気がありますよね?
何時でも照明をつければ明るい環境を作り出すことができるようになりました。

本来は暗いところで寝ているはずの時間でも、明るい環境で活動できるようになったのです。
しかし暗い時間に光を受け続けることは脳にとってストレス(負担)になってしまいます。

夜更かしというストレスによって、内臓は働きを鈍らせてしまい代謝が下がります。
つまり、寝る時間が遅くなればなるほど、脳へのストレスによって内臓の調子が狂ってしまうのです。

本来暗い環境で寝ているという自然のリズムに逆って、夜明るい環境でおきている。
こんな環境にさらされつづけると内臓は調子をくずし、ひどくなれば病気になってしまうのです。

健康のためにも、寝るべき時間にしっかり睡眠をとるようにしてくださいね。

健康も病気も小さな習慣の積み重ねの結果です

現代はいろいろな生活のスタイルがあります。
仕事などによっては睡眠時間や就寝時間を完全に守れない人もいるでしょう。

しかし、出来る範囲でいいので取り入れてください。
睡眠不足や夜更かしをつづければ、負担は確実に内臓に蓄積していきます。

・睡眠不足や夜更かしをした次の日は早く寝る
・30分でも15分でも早く寝る

こんな小さなことからはじめてみてください。

1日30分早く寝ると、30分長く睡眠をとれます。
1週間つづければ3時間半分の睡眠時間を確保したことになります。

こんな睡眠が1か月、半年、一年と積み重なると、大きな差になって身体にあらわれてきます。

病気をする人と健康な人の違いは、意外にこんな小さな毎日の努力の積み重ねだったりします。
毎日少しずつ自分を大切にする気持ちが、あなたを病気から遠ざけてくれます。

身体は正直です。
あなたの睡眠の積み重ねは、必ず健康にあわられてくることを覚えておいてください。

睡眠と健康と人生と

健康における、睡眠の大切さがわかっていただけたでしょうか?
人は安心しないとぐっすり深く眠ることはできません。

安心とは呼んで字のごとく「心が安定している」状態のことです。
心が安定していていると、睡眠の質が良くなり、身体も安定します。

健康=心と体の安定です。

身体も心も安定して健康でいることは、人生の安定にも貢献するでしょう。
睡眠という習慣の良し悪しが、あなたの(健康)人生の良し悪しを決めます。

それでは今日はこの辺で。
明日もあなたが健康でぐっすり眠れる、良い日でありますように。

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