【肩こり解消】肩こりの人がしてしまう3つの考え方
こんにちは、五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。
奈良市の富雄で東洋医学に心理学・脳科学を取り入れた独自の治療を行っています。
肩こり解消のためには❝考え方❞が重要です。
実は、肩がこりやすい人には共通点があり、この共通点の1つが❝肩がこりやすい考え方❞です。
今回は14年間、肩こりで苦しむ方をみてきたプロのマッサージ師としての経験から、肩のこる人がしている考え方をお話します。
ぜひこの機会に、肩のこりにくい考え方を身に着けてください!
動画でも解説していますので、併せてどうそ。
鍼灸あん摩マッサージ指圧師
奈良市富雄で自律神経専門の整体院を経営
今までに15年のキャリアと4万人以上を施術してきた経験をもつ
東洋医学を応用して体から性格や体質を読み取り、体や心の問題を根本から解決する整体を得意とする
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目次
- ○ 肩こりの解消に必要なのは「考え方」
- ○ 肩こり解消のポイントは「副交感神経」
- ○ 肩こり解消を左右する考え方
- ・➀~しないといけない
- ・②当たり前(常識)
- ・③こうあるべき
- ○ 肩こり解消には考え方を変えましょう
- ○ 気持ちも肩こりもコントロールしましょう
肩こりの解消に必要なのは「考え方」
肩こりは骨格や姿勢なども関係しますが、肩こりを左右する大きなポイントは自律神経です。
そして、自律神経をコントロールしているのはあなたの考え方です。
肩こりがしやすい人は交感神経が働く考え方、肩こりしにくい人は副交感神経が働く考え方をする傾向があります。
ではまず、なぜ交感神経が働くと肩がこるのか解説します。
肩こり解消のポイントは「副交感神経」
まず自律神経は交感神経と副交感神経にわけられます。
この2つは脳のONとOFFのスイッチのようなものです。
交感神経が働くと脳のスイッチがONになります。
スイッチがONになった脳は活発に働き、目や耳、鼻などの感覚が鋭くなります。
なぜ、こんなことをする必要があるのかというと、自分の命を守るためです。
もともと自然の中で暮らしていた人間は、いつ野生動物や自然災害の危険にさらされるかわからない状況でした。
交感神経が働くことで、五感を使って危険をいち早く察知し、命を守る行動をとることで生き延びる確率は高くなります。
現代でも交感神経が働くことによって情報処理能力が高まることで、仕事や勉強、スポーツなどのパフォーマンス向上につながります。
こう見ると良いことずくめのように見えますよね?
でも実は交感神経が働くデメリットがあり、それは脳が働くために大量の血を必要とすることです。
そして脳の他にも血が必要不可欠な場所があります。
それは内臓です。
内臓も脳と同じように働くために血を必要とします。
しかし、あまり長時間交感神経が働いて脳に血液が集中すると、内臓に回ってくる血が不足します。
ところが困ったことに、内臓も人の生命を維持していく上で働く必要があり、内臓もまた血を必要とします。
そこで仕方なく内臓は肩や首の筋肉から血を集めてきて働こうとします。
血を取り上げられた首や肩の筋肉は固くなってしまいます。
しかし、これも身体からすれば仕方のないことです。
肩がこっても死にませんが、内臓の働きが止まると人は死んでしまいます。
背に腹は代えられないというわけです。
逆に副交感神経が働くことで、頭の回転が落ちてリラックス状態になります。
頭に集中していた血は内臓に帰り、内臓は働くための血が確保できるようになり働きも良くなります。
すると内臓は、肩や首の筋肉から血を取り上げる必要が無くなります。
肩や首に血が戻ってくることで、筋肉はやわらかくなり肩こりはおさまります。
これが交感神経が働くと肩がこり、副交感神経が働くと肩こりがおさまる理由です。
それでは、具体的に交感神経を働かせてしまう考え方をみていきましょう。
肩こり解消を左右する考え方
交感神経が働いている時は、いわゆる頭に血が上っている状態です。
今から挙げる3つの考え方は、頭に血を上らせやすい考え方です。
また頭に血が上っていると、してしまいやすい考え方でもあります。
頭に血が上っているときに、これらの考え方をすることで余計に気が立って、さらに交感神経を働かせてしまいます。
そうなると頭に血を取られる時間は長くなり、きつい肩や首のこりに悩まされることになります。
交感神経が働く時間が長すぎると、副交感神経に切り替わりずらくなってしまいます。
すると交感神経が働きっぱなしになってしまい、副交感神経とのバランスが崩れ内臓にも悪影響を及ぼします。
頭に血が上ったら、オススメする考え方で副交感神経に切り替えることで頭の血を下げて、あるべき場所へ戻してあげましょう。
それでは、イライラしやすい肩こりの原因になる考え方をみていきましょう。
➀~しないといけない
これは要するに完璧主義です。
頭の回転が上がっていると「あれもこれもしないといけない」と次から次に考えが浮かんできます。
その仕事を「全部完璧にしないといけない」と思うだけでプレッシャーがかかってしまいます。
時間も労力も限りがあり、すべてが完璧に出来ないことにイライラしてしまいます。
「~になったらどうしよう」も不安から交感神経が刺激されやすくなりますので、注意が必要です。
「~しないといけない」に対してオススメの考え方は、「まあいいか」「大丈夫」です。
なんとかなるさと良い意味でいい加減になると、心が楽になります。
完璧主義の人は身体や気持ちに力が入れ過ぎるクセがあります。
それは心が緊張しているからです。
心が緊張しているから、身体も緊張してしまうんです。
気楽に考えることで、心の緊張がゆるむと身体の緊張も自然とゆるみます。
②当たり前(常識)
この考え方を持っていると感謝がしずらくなってしまいます。
感謝は心がおだやかになり副交感神経に切り替わりやすい感情です。
何事も当たり前と思ってしまうと、感謝や感動が薄くなってしまいます。
・食べ物があること
・寝る場所(家)があること
・働ける仕事があること
・生きていること
など感謝しようと思えば、いくらでも感謝や感動できることはみつかるはずです。
「当たり前」に対してオススメの考え方は「ありがとう」です。
思うだけでもいいですが、ありがとうは言った方も言われた方も気分が良くなります。
意識的に口に出すクセをつけると感謝するクセがつき、副交感神経が働きやすくなります。
③こうあるべき
これはいわゆる頑固さですね。
「こうあるべき」や「自分は間違っていない」という考え方は、相手の考え方に対してイライラが募りやすくなります。
自分が正解だと思い込むと、相手の意見に耳を傾けられなくなり孤立してしまいます。
1つの考えに固執してそればかり考えていることで、頭に血が上ってしまうんです。
「こうあるべき」に対してオススメの考え方は「なるほど」「いいね」です。
とりあえず1度、相手を受け入れるということを意識してみてください。
あなたの「こうあるべき」という感覚も一生の中で変わっているはずです。
あなたが10代の時の「こうあるべき」と40代のあなたの「こうあるべき」は違うはずです。
80代の時の「こうあるべき」もまた変わっているでしょう。
当然ですよね、人は一生成長するものです。
いろいろな感覚はその人の一生の中でも変化し続けます。
同じ1人の人でも一生の中でいろいろな考え方の時があるのに、ましてそれが違う人だったら感覚が違うのは無理もないですよね?
そういう考え方もあるよね、と大きくやわらかく考えて頭から血をおろしてあげましょう。
肩こり解消には考え方を変えましょう
もしかしたら「そんな簡単にいうな」「そうは言っても性格なんて変えられない」と思ったかもしれません。しかし、それこそが肩がこる考え方なんですよ?
何も別人になる必要はありません。
完璧主義や頑固さはあなたの良さでもあります。
特に仕事の時は、時間を守るきっちりさやポリシーを貫く頑固さは相手の信頼を得るのに欠かせないものです。
しかし、それであなたが苦しんでしまっては元も子もありません。
交感神経が働くことが問題なのではなく、交感神経が働きっぱなしになっていることが問題なのです。
考え方というのは一種のクセのようなものです。
そしてクセは意識していると、少しずつ直すことができます。
つまり考え方は意識していると、すこしずつ直す(変える)ことができます。
あなたの良いところは残しながら、身体がしんどくならない程度に考え方をゆるめて欲しいんです。
例えば今まで10回「ちゃんとしないと」と考えていたのを、そのうちの1回でも「まあいいか」「一生懸命やって失敗したらしょがないな」「大丈夫、大丈夫」と考えるように意識してみてください。
すぐに出来なくても大丈夫です。
「ちゃんとしないと」と考えるクセがついているから当然です。
しかし、おおらかに考えることを意識していると、必ずそう考えられる瞬間がやってきます。
その出来た1回を大切にしてください。
出来た自分をほめてあげてください。
そして1回出来れば2回目も必ず出来ます。
「ちゃんとしないと」と10回考えていたのが9回になれば、1回分副交感神経が働く時間が増え、身体は少し楽になります。
これを肩がこらなくなるまで増やしてください。
するとあなたは肩のこらない身体だけでなく、おおらかな心も手に入れることができるでしょう。
気持ちも肩こりもコントロールしましょう
もちろん肩こりの原因は、日々の生活習慣や骨格など様々です。
しかし、人には体調の波というものがあります。
肩こりも24時間365日、常にしているわけではありませんよね?
多少でも楽になったり、またひどくなったりと波があるはずです。
その体調の波を作り出す大きな要因の1つが人の心(精神状態)です。
嬉しい、楽しい、幸せ、愛、感謝などの感情の時は、不快なことは忘れていたりします。
友達と楽しく話して笑っている瞬間は肩こりのことは忘れています。
しかし不安や悲しみなどの感情で、気が滅入っている時は肩こりはよりつらく感じます。
同じ肩こりでも精神状態によって、感じ方が変わるからです。
だから少しずつ副交感神経が働いている時間を増やしてしけば、苦痛を感じる時間も減っていきます。
あなたの肩こりはあなたの気持ち次第で重くも軽くもなります。
このブログが少しでも、肩こりで苦しむあなたの役に立てば幸いです。
それでは今日はこの辺で。
明日もあなたが健やかでありますように。