ストレスで生理痛がひどくなる理由とは?【心と体のプロが東洋医学で解説】
こんにちは、五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。
奈良市の富雄で東洋医学に心理学・脳科学を取り入れた独自の治療を行っています。
環境の変化などのストレスで、社会人になって生理痛がひどくなった…
ストレスと生理の関係は、女性なら誰しも体験があると思います。
今回のブログがそんなあなたに知っておいて欲しいお話です。
なんでストレスで生理痛がひどくなるのか、東洋医学で解説していきます。
鍼灸あん摩マッサージ指圧師
奈良市富雄で自律神経専門の整体院を経営
今までに15年のキャリアと4万人以上を施術してきた経験をもつ
東洋医学を応用して体から性格や体質を読み取り、体や心の問題を根本から解決する整体を得意とする
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目次
- ○ ストレスが生理痛をひどくする原因は“瘀血”
- ○ ストレスと生理の関係を東洋医学で理解しよう
- ○ ストレスと生理痛と瘀血
- ○ ストレスは瘀血を、瘀血は生理痛を作る
- ○ もう1つの生理痛のパターン
- ○ ストレスと生理痛のまとめ
ストレスが生理痛をひどくする原因は“瘀血”
ストレスで生理痛がひどくなるのは、ストレスが瘀血(おけつ)を作る原因になるからです。
瘀血とは、東洋医学で“流れが滞ってドロっとした血”という意味です。
生理痛がきつい理由は大きく2つ。
②血が足りていない
瘀血が特に影響しているのは①です。
今回はストレスが血の流れにどう影響して、生理痛をひどくさせているのかを、東洋医学のプロが解説していきます。
ストレスと生理の関係を東洋医学で理解しよう
東洋医学では、子宮を女子胞(じょしほう)と呼び、この女子胞に血が一定量満ちることで生理が引き起こされると考えています。
言い換えれば、女子胞の血が一定量に達しないと生理が起こせないのです。
生理を起こすためには、女子胞に血を満たす必要があるので、どこからか調達して血を集める必要があります。
生理痛は、女子胞にうまく血を集めることができていないサインと言えます。
身体の気の流れがスムーズなら、女子胞には生理を起こすのに必要な血が問題なく集まります。
しかし、ストレスはこの“血を集める”という作業を邪魔するのです。
女性の悩みは血に関係するものが多くあります。女性の悩み5つと血の関係を解説します
ストレスと生理痛と瘀血
川の水ってサラサラ流れてキレイですが、沼とかドブの水ってドロドロしてますよね?
ストレスは体の中にこの状況を作り出してしまうことがあります。
人の体には気の流れというものがあり、血は気の流れに動かされて全身をくまなくめぐっています。
気は、血が全身をめぐるための動力源として働きます。
しかし、ストレスは体の気の流れが悪くします。
気の流れが悪くなることで、血の流れも悪くなります。
さっきの川の水と全く同じで、気の流れが悪くなって、同じ場所に滞り血の粘度が上がった状態が瘀血なのです。
・気の流れが悪くドロっと滞った血
女子胞に血を集める時、どっちの方が集めにくいか分かりますよね?
ストレスは、身体の気の流れを悪くして瘀血を作る原因となり、この瘀血が女子胞に血をあつめる作業を邪魔するというわけです。
ストレスは瘀血を、瘀血は生理痛を作る
生理は女子胞に血を一定量あつめる必要があります。
本来なら全身から少しずつ集めてきたいところですが、瘀血があるとスムーズに血が集まりません。
でも一定量の血を集めないと生理が起こせない。
そこで体は“取れるところから集中的に取る”という方法で血をあつめます。
女子胞を満たすために不足している分の血を、お腹から集中的に取ればお腹が、腰から集中的に取れば腰が痛くなる。
これが生理痛のカラクリになります。
不足分が多いほど、多量の血を持ってこないといけないため、それに比例して痛みもきつくなります。
生理痛にこれらが当てはまれば瘀血が絡んでいる可能性は高いでしょう。
・血の粘度が高いので、痛みの場所があまり移動しない(固定痛)
・睡眠中に血の流れがゆっくりになった時に痛む(夜間痛)
・尖ったもので刺されたような鋭い痛み(刺痛)
ストレスによって体の気の流れが悪くなって、瘀血ができるわけですが、瘀血ができることで逆に体の気の流れも悪くなります。
気分が滅入って人に会いたくなくなったり、便秘になったりするにも気の流れが悪くなることで起きてくる症状ですね。
もう1つの生理痛のパターン
もちろん生理痛の原因はストレスによる瘀血だけではありません。
生理痛にはもう1つ「血が足りていない」というパターンがあります。
いわゆる貧血に近い状態ですね。
気の流れがいくらスムーズでも、血自体が少なくて、なかなか生理を起こす血が集められないわけです。
しかし、このパターンの生理痛も、不足分を集めるために腰やお腹、胸から血を取ってくることで痛みが出ることには変わりがありません。
身体の中の血を増やすことで、女子胞を満たすための血を確保しやすくなります。
お腹や腰から血を持ってくる必要がなくなるので、生理痛の緩和につながります。
東洋医学的な血を増やす方法を解説した記事は、下にリンクを貼っておくので興味があれば合わせて読んでみてください。
ストレスと生理痛のまとめ
・生理を起こすには、子宮(女子胞)に血を一定量集める必要がある
・ストレスは体の気の流れを悪くすることで、血流も悪くなり瘀血を作る原因になる
・瘀血は粘度の高いドロっとした血が滞ったもの
・生理痛は、腰やお腹や胸から集中して血が取られることで起きる
・瘀血は↑の状況が生まれやすくなってしまう