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ストレスと病気

ストレスで食欲不振になる人へ、理由と改善方法を東洋医学で解説

こんにちは、五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。

奈良市の富雄で東洋医学に心理学・脳科学を取り入れた独自の治療を行っています。

 

今回のブログは、以下の疑問の解決をしたい方に向けた記事になります

 

・ストレスで、どうやって食欲がなくなるのか?

・食欲不振につながる具体的なストレスはどういうものか?

・ストレスによる食欲不振の改善方法

 

鍼灸師としての東洋医学的な知識と14年の治療経験からストレスと食欲不振について解説します。

 

 

目次

ストレスで食欲不振になる理由

ストレス 甘い物

ストレスで食欲不振になるのは、ストレスによって脾(ひ)の働きが悪くなるからです。

ここでいう脾は東洋医学の考え方なんですが、西洋と東洋では内臓に対する捉え方が違います。
東洋医学でいう脾と、西洋医学の脾臓とは全く違う別物です。

西洋医学における脾臓は、古くなった赤血球をこわしたり免疫系に関わる働きをする臓器です。
東洋医学で考える脾の働きは、西洋医学でいう膵臓に近い部分があり、胃などに関わる消化器系の側面を持っています。
なので、脾の働きは胃の働きと深く関わっているといえます。

それでは次に、脾と胃の関係を解説していきます。

ストレスで食欲不振になる原因

ストレスで脾の働きが悪くなると、食欲不振になるんですが、これには脾と胃の関係に秘密があります。
実は脾と胃は、お店でいう主人と従業員のような関係なのです。

東洋医学では、脾は胃の後ろに位置していて、脾が胃を揉むことで胃が動くと考えています。


 ・脾ー胃を動かしている側

 ・胃ー脾に動かされている側


主人が従業員を動かしてお店を経営するように、脾が胃を動かして食べたものを消化しているということです。

ストレスによって胃を動かしている脾の動きが鈍ることで、動かされている胃の動きも鈍ります。
すると消化がわるくなったり、胃の動きがわるくなることで、食べたものがなかなか腸へ流れて行かなくなります。
食べたものが長い間胃の中にとどまることで、空腹感がなく食欲もわかないというわけです。

それでは次に、脾の動きを悪くするストレスを具体的にみていきましょう。

食欲不振につながるストレスとは?

ストレスと一言で言っても、様々な感情があります。
東洋医学ではこれらの感情を「怒・喜・憂・思・悲・恐・驚」の7つにわけて七情(しちじょう)とよんでいます。
 
今回の主役である、脾に最も影響して食欲不振につながる感情(ストレス)が「思」です。
これは思慮、つまり1つのことを深く考え込むという意味です。

東洋医学では、内臓に感情が宿り、心と身体が密接に関わり互いに影響しあっていると考えています。(心身相関)
あまりにも1つの物事や考えに強くとらわれ過ぎてしまうと、心が身体に影響して、脾に負担がかかり動きを悪くしてしまうのです。
そして脾の動きが悪くなると、今度は身体が心に影響して1つのことにとらわれやすくなってしまいます。

ちなみに、恋煩いで食欲がなくなるのも同じ理屈です。
好きな人のことにとらわれて、その人のことをずっと考えているために脾に負担がかかって、胃の動きが悪くなることで食欲不振になるというわけです。

脾の調子が悪い時や、体質的にもともと脾の弱い人は、頑固な性格があらわれやすい傾向にあります。

経験上、体質的に脾が弱い人は、気に入った食べ物を見つけるとそればかり食べ続けるような凝り性(ハマり症)のような性格の人が多いです。


 ・こうあるべき

 ・自分は間違っていない

 ・絶対


こういうような考え方を、普段からよくしていると脾に負担がかかりやすいので、注意が必要です。


ストレスによる食欲不振の改善方法

脾の負担を軽くしてあげることが、胃の動きを悪くしないポイントになります。


 ・「そういう考え方もあるな」と、人の意見を素直に聞き入れることを意識する

 ・休みをとり、よく寝る(できれば7時間睡眠、日付が変わるまでには眠る)

 ・30分ほど歩く

 ・声を出す(喋る、歌う)


素直さを意識することで、1つのことにとらわれにくくなります。
ほかの3つは、ストレスの解消につながり脾の動きを良くすることで胃の動きを良くするのに効果があります。

さいごに

ストレス 免疫力 関係

あまりに思いつめたり、1つのことにとらわれ過ぎたりというストレスは心に負担をかけます。
それが脾に負担となり、動かされている胃の動きが悪くなり食欲不振をおこしてしまうわけです。

あまりにも、1つのことについて深く考え込むということは、心にも身体にも負担をかけてしまうのです。
時には頭を柔らかくして、いろんな人の意見にも耳を傾けてみてください。

実は、ぼく自身も、もともと脾の弱い体質で頑固な部分がありました。
人の意見を受け入れず、頑固さを強く持っていたせいで、背中の胃の裏あたりがよく痛くなっていました。
病院で調べてもらっても異常なしと診断され、東洋医学を勉強するうちに考え方が原因ではないかと思いました。

なるべく人の意見を素直に聞き入れ、「これやったほうがいいよ」というものに対して「イエス」を心がけました。
そうこうしているうちに、数ヶ月もすると背中の痛みがほとんど無くなっていることに気付きました。
考え方を変えたことで心の負担が減り、脾にかかっていた負担が減ったことで、背中に出ていた痛みが減ったわけです。

ストレスは、あなたの考え方しだいで大きくも小さくもなります。

もしあなたが食欲不振に悩み、1つのことにとらわれていることが多いなら、出来る範囲でいいので、やわらかく考え心の負担を減らしてみてください。
身体はいつも、心の鏡ですから。

それでは今日はこの辺で。
明日もあなたが健やかでありますように。

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