ストレスで熱が出る(心因性発熱)理由を東洋医学で解説【奈良市富雄の鍼灸院】
こんにちは、五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。
奈良市の富雄で東洋医学に心理学・脳科学を取り入れた独自の治療を行っています。
今回のブログは、以下の疑問の解決をしたい方向けです。
・ストレスと発熱って関係あるの?
ストレスと発熱の関係を、鍼灸師としての東洋医学的な知識と14年の治療経験から解説します。
動画でも解説していますので、併せて参考にしてみてください。
鍼灸あん摩マッサージ指圧師
奈良市富雄で自律神経専門の整体院を経営
今までに15年のキャリアと4万人以上を施術してきた経験をもつ
東洋医学を応用して体から性格や体質を読み取り、体や心の問題を根本から解決する整体を得意とする
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目次
- ○ ストレスで熱が出る理由
- ○ ストレスはこうして熱に変わります
- ○ ストレスで発熱しやすい人の特徴3つ
- ・ストレスで発熱しやすい人の特徴①子供
- ・ストレスで発熱しやすい人の特徴②繊細
- ・ストレスで発熱しやすい人の特徴③あまり汗をかかない
- ○ ストレスによる発熱の対策2つのポイント
- ・ストレスによる発熱の対策2つのポイント①運動、声を出す
- ・ストレスによる発熱の対策2つのポイント②おおらかになる
- ○ ストレスと発熱のまとめ
ストレスで熱が出る理由
東洋医学では、ストレスによって感情が抑圧されることで、身体に熱(炎症)が生まれると考えます。
このことを東洋医学では、強い感情が火のように燃えあがり炎症を生む様子から化火(かか)と呼びます。
ストレスによる発熱は、化火によって身体の中に増え過ぎた熱(炎症)を、発熱によって発散しようとしている状態と言えるでしょう。
ストレスによって発熱することから、西洋医学ではストレス性発熱や心因性発熱と呼ばれています。
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ストレスはこうして熱に変わります
では、ストレスや感情という心の問題から、どうやって発熱がおこるのかをみていきましょう。
空気には「圧縮して圧力が上がると温度が上がる」という性質があり、この時に生まれた熱を化学の世界で圧縮熱と呼びます。
例えば、自転車のタイヤに空気入れで空気を入れていくと、空気入れやタイヤが熱くなります。
これは、タイヤや空気入れの中の空気の圧力が高くなることで、空気の温度が高くなるからです。
なんで急にこんな話をしたのかですよね?
それは、人がストレスで発熱する理由が、空気の圧縮熱の原理と同じだからです。
人の気持ちも、無理に抑え込んだり、心の中が偏った気持ちでいっぱいになることで圧が上がると、空気と同じように温度が上がり、熱を持つ。
この様子を、東洋医学では化火すると呼んでいるのです。
空気も人の気持ち(感情)も東洋医学では同じ「気の一種」と考えています。
空気や電気、人の気持ちなど“目には見えないけど存在するエネルギー”をすべてひっくるめて「気」と呼んでいます。
人の気持ちなど、目に見えないものに「気」という文字が多く使われているにはこのためです。
やる気がある時は、仕事や勉強をこなすスピードって上がりますよね?
逆にやる気がない時は、仕事や勉強をこなすスピードは落ちます。
人の気持ち(感情)は、人を行動させるためのエネルギーであり、このエネルギーによって人は元気にも病気にもなります。
心因性発熱を東洋医学で表現するなら、
“感情が高まりすぎることで心の中の圧力が高まって熱(炎症)を生み、その熱を発散しようとしている状態”といえるでしょう。
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ストレスで発熱しやすい人の特徴3つ
それでは、ストレスで発熱しやすい人の特徴を3つ解説していきます。
①から③の特徴や要因が重なっている人ほど、発熱のリスクが高いといえるでしょう。
ストレスで発熱しやすい人の特徴①子供
西洋医学では、心因性発熱は子供に多いことが知られています。
その要因を東洋医学的に考えてみると
・身体が小さいので、化火した熱が飽和しやすい
この2つの要因が、子供がストレスで熱を出しやすい理由といえるでしょう。
例えるなら、同じ鍋2つを同じ火力で火にかけて水を沸かした時に、水の温度が元々高く、水の量も少ない鍋の方が早く沸騰するのと同じ原理ですね。
ストレスで発熱しやすい人の特徴②繊細
神経が細やかで繊細な人は、同じ体験をしてもストレスを感じやすくなります。
同じ体験をしても、おおらかな人と繊細な人では、繊細な人の方が物事を大きくとらえてしまいやすいのでストレスが大きくなる傾向があります。
つまり繊細な人は感情が抑圧されやすく、化火した時の熱量が多くなりやすいので発熱につながりやすいのです。
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ストレスで発熱しやすい人の特徴③あまり汗をかかない
人は毛穴の開き具合によって、身体から発散する熱の量を調整しています。
汗をかくと毛穴は開き、熱が外へ逃げやすくなります。
しかし、あまり汗をかかない人は毛穴がしっかり開いていないので、体の中にこもりやすくなります。
すると、ストレスで熱(炎症)をもった時に、熱が外へ逃げにくいので発熱する原因になります。
ストレスによる発熱の対策2つのポイント
ストレスによる発熱の対策2つのポイント①運動、声を出す
これらの方法は、ストレスを発散につながり、化火した熱(炎症)を飽和する前に発散する効果があります。
よくストレスのはけ口のことを“ガス抜き”って言いますけど、あれも結局、感情を外に出すことで心の中の圧力を下げてるんですね。
運動はスポーツだけではなく、歩いたり体操したりするだけでも効果があります。
あなたの気分が良くなって、楽しく続けられそうな方法で体を動かしてみてください。
声を出すというのは、誰かと話をしたり歌を歌ったりするということです。
ちなみに声(音)も気の一種です。
好きな音楽を聞くと気分が良くなったり、悪口を言われて気分が落ち込んだりするのも、音がエネルギー(気)を持っているからです。
人としゃべったり歌ったりすることで、ストレスによって化火した熱(感情)を口から外へ吐き出す効果があります。
人に悩みなどを相談して、その悩みが何も解決しなくても、話すだけで気分がスッキリするのはこのためです。
ストレスによる発熱の対策2つのポイント②おおらかになる
これは、ストレスによって化火する熱量を小さくする効果があります。
①はどちらかと言うと対処療法的な方法になるので、発熱という根本の解決には、受けるストレスを小さくしていくことがある程度必要になるでしょう。
ポイントは、目の前の物事に対して良い部分を見つけるクセをつけることです。
例えば10の予定があって、5が終わった時
・もう5(半分)は終わった
どっちで考えた方がストレスが少ないかわかりますよね?
でもこれって「10の予定が5終わった」っていう事実はどちらも変わらないんです。
でも受け取り方を変えることで、ストレスの大きさは確実に変わります。
日々起こる物事に対して、1回1回は小さな差です。
しかし、これを1日に1回意識すれば1ヶ月で30回、半年で180回のストレスが軽減されたことになります。
1日2回意識すればこの数字は倍になります。
治療を通じてたくさんの方をみてきましたが、病気になるかならないは意外と日々の小さな意識の差だったりするもんですよ。
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ストレスと発熱のまとめ
・ストレスで感情が抑圧されることで、感情という気が圧縮されて熱(炎症)がうまれる
・発熱は、身体に増え過ぎた熱を発散するために起こる
・子供は、代謝が高く身体の熱が元々多く、身体が小さいので感情の抑圧で熱が増えると発熱しやすい
・大人でも繊細な人や汗をかかない人は、ストレスで発熱しやすい
・ストレスの発散は大切だが、根本はおおらかさを意識してストレスを小さくすることも必要
大半の人には馴染みのない東洋医学で、聞き慣れない言葉も多かったと思いますので、できるだけわかりやすい言葉で解説したつもりです。
もし少しでも、あなたのお役に立てば幸いです。
それでは今日はこの辺で。
明日もあなたが健やかでありますように。