なぜ顎関節症はストレスでおきるのか?東洋医学で解説【奈良市富雄の鍼灸院】
こんにちは、五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。
奈良市の富雄で東洋医学に心理学・脳科学を取り入れた独自の治療を行っています。
今回は、これらの疑問や悩みをお持ちの方にむけて解説したいと思います。
・ストレスがかかるとあごが痛くなる
・なんでストレスで顎関節症(食いしばり)がでてしまうのか?
・無意識に歯を食いしばるクセがある
実は、鍼灸やマッサージにも顎の痛みや顎関節症の方がこられることは珍しくありません。
14年の治療経験と東洋医学の観点から、わかりやすく解説します。
動画でも併せて解説していますので、併せて参考にしてみてください。
鍼灸あん摩マッサージ指圧師
奈良市富雄で自律神経専門の整体院を経営
今までに15年のキャリアと4万人以上を施術してきた経験をもつ
東洋医学を応用して体から性格や体質を読み取り、体や心の問題を根本から解決する整体を得意とする
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目次
- ○ 顎関節の原因の多くは、ストレスによる食いしばり
- ○ 顎関節症(食いしばり)とストレスの関係性
- ○ ストレスによる顎関節症が出ている人の特徴
- ○ ストレスによる食いしばりや顎関節症を防ぐには?
- ○ 顎関節症(食いしばり)とストレスのまとめ
顎関節の原因の多くは、ストレスによる食いしばり
顎関節症にはいくつか原因があるのですが、多くは食いしばりによって起きるといわれています。
実際に、あごの痛みをうったえる患者さんのあご周辺をさわってみると、あごの筋肉がすごくこって硬くなっていることがよくあります。
あごの筋肉を使い過ぎた、使い痛み(筋肉痛)のような状態です。
あごの痛みの原因の多くが食いしばりであり、その食いしばりの原因になるのがストレスなのです。
ではなぜ、ストレスを感じると食いしばりが出てしまうのか解説します。
顎関節症(食いしばり)とストレスの関係性
緊張すると身体が硬くなって、体の動きがごこちなくなったりしますよね?
顎関節症の食いしばりは、この緊張がアゴの筋肉につよくあらわれている状態といえます。
なぜこんなことがおきるのか?
東洋医学がもつ考え方を使えば理解することができます。
東洋医学では、肝臓は“筋肉をコントロールする”という役割を持っていて、怒りや焦り、不安、緊張などの感情は肝臓と深く関わっていると考えています。
心身相関(しんしんそうかん)と呼ばれる、感情が内臓と深く関わりお互いに影響し合っているという東洋医学特有の思想です。
ストレスによって特定の感情が高まり過ぎると、関係する内臓に影響を与え調子をくずしてしまいます。
緊張すると身体が硬くなるのも、心が身体に影響するからです。
「怒りで体がふるえる」といいますが、これは過剰な怒りが肝に作用することで、筋肉のコントロールがうまくできていない状態なのです。
ストレスによる顎関節症の食いしばりは、
「ストレスによって感情が高まり過ぎていることで肝臓の筋肉のコントロールがうまくいかず、アゴの筋肉が過剰に緊張している状態」といえるでしょう。
体が思い通りに動かない「イップス」も、筋肉のコントロールができていない状態です。くわしく解説します
ストレスによる顎関節症が出ている人の特徴
ストレスによる食いしばり(顎関節症)が出やすい人は、繊細でストレスを感じやすい人と言えます。
お話した通り、ストレスを受けて感情が高まることが食いしばりの引き金になります。
顎関節症が女性に多いと言われるのも、一般的に女性の方が繊細で細かいところにも気がつくのでストレスを感じやすく、感情が高ぶりやすいことが原因だと考えられます。
食いしばりがでやすい人は、怒りや焦り、不安、緊張などの感情の高ぶりやすい人と言えるでしょう。
顎関節症の人は、ストレスで肝臓に負担がかけていることで筋肉のコントロール、つまり力の加減ができていないことが多いです。
本人に力んでいるつもりがなくても、無意識に力を入れ過ぎてしまい、力がうまく抜けていない状態だといえます。
このことによって、寝ている間や何かを考えている時に無意識にあごに力が入ってしまい、食いしばる状態になってしまいがちです。
人間関係のストレスなどで一時的に緊張している人もいれば、性格的にもともと緊張しがちでリラックスするのが苦手な人も多いです。
・家族や身内などにも気を遣う
・美容室のシャンプーの時に、美容師さんに「力抜いてください」と言われる
・運動がどちらかというと苦手
これらに思い当たる人は、力を抜くのが苦手なタイプの人でリスクが高いといえるでしょう。
今までも、顎関節症やあごが痛いという患者さんを治療してきましたが、
顎の関節や骨などに問題がない場合、あごの筋肉のこりに対して鍼灸やマッサージで血流を良くすることで、
一時的にあごの筋肉のこりはおさまることも多いです。
しかし、感情の高まりがおさまらなければ、一時的に痛みはおさまっても、またあごの緊張や痛みはあらわれてきます。
顎関節症に対する治療はもちろん大切ですが、根本原因がストレスにあるなら、そちらも併せて改善していく必要があります。
では具体的にどうすればいいか、次で解説していきます。
イライラして肩もこっていませんか?そんな方はこちらも併せてお読みください
ストレスによる食いしばりや顎関節症を防ぐには?
あなたが自分の家でリラックスできるのはなぜでしょう?
それは「自分は安全な場所にいる」「自分に危害を加える人がいない」と安心しているからですよね。
安心とは心が安定しているということです。
心身相関の考え方で言えば、身体が緊張しているということは、心が緊張しているということです。
心が安定してゆるんでいるから、身体もゆるんでいるわけです。
あなたが家にいるのに、食いしばってあごが痛いんだとしたら、安全な場所にいても心が安定していないということです。
・絶対にこうあるべき
・もしこうなったらどうしよう
普段こんな感じの考え方をして、心がザワザワしていませんでしたか?
もし、これらの考え方をしてしまっていたなら
・まあいいか
・もしこうなったらいいな
自分の不完全さも、相手の不完全さも少し受け入れてみる。
あまり完璧を求めず、余裕をもっておおらかに考えることを意識してみてください。
少しおおらかになれば、少し心が楽になります。
少し心が楽になれば、少しあごも楽になります。
心と身体はいつも、鏡のようにお互いを写しているからです。
顎関節症(食いしばり)とストレスのまとめ
・顎関節症の原因の多くは食いしばりで、あごの筋肉を使い過ぎている状態
・東洋医学では、筋肉の力加減(コントロール)をしているのは肝臓だと考える
・怒り、焦り、不安、緊張という感情は、肝臓に影響して筋肉の過剰な緊張をうみやすい
・繊細でストレスを感じやすい人ほど顎関節症のリスクは高い
・治療とあわせて、ストレスを減らしあごへの負担を減らしていく必要がある
・不完全さを受け入れるおおらかさは、心を安定させストレスを減らす
何かすこしでも参考になれば幸いです。
あなたが心も身体もリラックスし、ストレスや顎関節症に悩まない人生を送ってくれることを願っています。
それでは今日はこのへんで。
明日もあなたが健やかでありますように。