ストレスと免疫力の関係、知ってますか?【東洋医学で解説します】
こんにちは、五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。
奈良市の富雄で東洋医学に心理学・脳科学を取り入れた独自の治療を行っています。
今回はこういったのお悩みに答えていきます。
「ストレスで免疫力が下がるって聞くけど、どんな関係があるの?」
14年の鍼灸とマッサージによる治療経験と東洋医学の観点から解説したいと思います。
とは言っても、東洋医学は少しとっつきにくい部分があります。
なので今回は、ストレスと免疫力の関係を剣道にたとえてわかりやすくお話ししていきます。
ストレスでどんなふうに免疫力が下がるのかという関係を知って、余計な病気で苦しむのを防いでいきましょう。
動画でも解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
鍼灸あん摩マッサージ指圧師
奈良市富雄で自律神経専門の整体院を経営
今までに15年のキャリアと4万人以上を施術してきた経験をもつ
東洋医学を応用して体から性格や体質を読み取り、体や心の問題を根本から解決する整体を得意とする
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目次
ストレスは免疫力を下げます
剣道で防具をしっかりつけていれば、上から竹刀で叩かれてもケガをしないですよね?
この防具の役割をはたすのが免疫力です。
免疫力がしっかり働いていれば、体の外にある病気の原因から体を守ってくれます。
西洋医学では、免疫細胞がウイルスや病原菌を攻撃することで体が守られていると考えます。
一方、東洋医学では免疫力に対してまったく違う考え方をもっています。
東洋医学には「気」という概念があります。
人の体には目に見えない気というエネルギーがあり、この気が体の中をスムーズに流れているのが健康な状態です。
・寒さで風邪をひく
・コロナウイルスで肺炎になる
・暑さで熱中症になる
暑さや寒さ、コロナウイルスなど体の外から人を病気にさせる気が、体の気の流れを乱すことで病気になります。
だから体の「気が病む」と書いて病気というのです。
これらの、人を病気にさせる気を総称して邪気(じゃき)と呼びます。
ストレスは免疫力を下げることで、この邪気を受けやすくしてしまうのです。
剣道で防具のないところを叩かれれば痛いし、ケガをする可能性も高くなるのと同じですね。
ストレスと免疫力の関係
人の体には邪気から身を守るための“衛気(えき)”と呼ばれる気を持っています。
「衛」にはまもる、周りを回るという意味があり、この衛気が体の表面を回ることでバリアの役割をはたし邪気から体をまもっているのです。
剣道の防具のように邪気から体をまもってくれるのが衛気=免疫力というわけですね。
ストレスはこの衛気を弱めてしまうので、邪気に対しての防御があまくなり病気になりやすい状態になります。
衛気が多い = 免疫力が維持されている状態
衛気が少ない = 免疫力が低下している状態
ではストレスがどのように衛気(免疫力)を低下させるのか、その関係を解説します。
そもそもストレスとは何なのか?答えは哲学者ニーチェが教えてくれます
ストレスと免疫力の関係、ポイントは内臓
ストレスは衛気(免疫力)を低下させると言いましたが、それはストレスが内臓に負担をかけることが関係しています。
内臓が働くことで衛気を作り出し、体の周りをめぐらせています。
胃腸 ー 食べたものから衛気を作る
肺 ー 出来た衛気を体の周りにめぐらせる
ストレスが内臓に負担をかけて働きを悪くしてしまうと、衛気を作ったりめぐらせたりする力が弱まってしまうのです。
すると衛気が少なくなり、邪気に対しての防御力(免疫力)が低下します。
言ってみれば、ストレスは剣道の防具をはがしてしまうような働きをするということです。
剣道の竹刀を使って、同じ力で頭を叩かれても
・面の防具の上から叩かれる
・面の防具なしで直接叩かれる
同じ力でも、どちらが痛いか(ダメージがあるか)一目瞭然ですよね?
外から同じ邪気におそわれても、衛気がしっかりあるかないかで病気をする確率は大きく変わってしまいます。
衛気に関係する内臓に、影響をおよぼすのがストレスだということです。
ストレスは内臓に負担をかけ、体の中にも病気の原因をつくります。くわしく解説します
ストレスと免疫力の関係まとめ
・免疫力 = 衛気(えき)
・体の外から人を病気にする原因 = 邪気(じゃき)
・衛気は胃腸で作られ、肺によって体をめぐることで邪気から体をまもる
・ストレス = 内臓の働きを悪くし、衛気(免疫力)を弱らせる
・剣道の防具 = 衛気(免疫力) 相手の竹刀 = 邪気(外からの病気) 防具を外す働き = ストレス
さいごに
ストレスと免疫力の関係がわかっていただけたでしょうか?
ストレスはあなたを病気にする大きな原因の1つです。
しかし、ストレスはあなたの考え方次第で小さくすることができます。
あなたが心をうまくコントロールし、病気に苦しまない素敵な人生を歩むことを願っています。
そのためにブログでは、ストレスから病気になる理由を東洋医学で出来るだけわかりやすく発信していますので、何かのお役に立てば幸いです。
それでは今日はこのへんで。
明日もあなたが健やかでありますように。