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ストレスと病気

ストレスと冷えの関係を心と体のプロが解説【改善のカギはおおらかさです】

 

ストレス 冷え 

こんにちは、五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。

奈良市の富雄で東洋医学に心理学・脳科学を取り入れた独自の治療を行っています。

 

今回はこういった疑問に答えていきます。

「ストレスと冷えって関係あるの?」

 

14年の鍼灸とマッサージ治療を通じて、色んな症状で苦しむ患者さんをみてきた経験と東洋医学の観点から解説します。

ストレスと冷えの関係と改善方法を知ることで、冷えとストレス両方を対策することができますよ。

 

目次

ストレスと冷えの関係

温かい血がめぐることで体は温かい

ストレス 冷え

ストレスと冷えのポイントは血です。

血はすごく温かいということを知っていますか?
献血の時などに血が入った注射器を触らせてもらうと、すごく温かいのがよくわかります。

日本人の血液の温度は37〜38度あるため、その温かい血が体の隅々までいきわたっていれば、体は温かく感じるわけですね。
しかし、血流がわるくなり温かい血が十分にめぐってこないと、体は冷えて温かくなりません。

ストレスは冷えを防ぐための血流を悪くしてしまう原因なのです。
では次に、なぜストレスが血流をわるくするのかみていきましょう。

血をめぐらせているのは「気」

ストレス 冷え

ストレスで冷えるのは血流がわるくなることが原因ですが、それには「気」というものが関係しています。

東洋医学では、目に見えないエネルギーである気が体中をめぐっていると考えていて、この気がスムーズに流れているのが健康な状態です。
気はエネルギーなので、熱や運動エネルギーという性質をもっています。

冷えに関係する気の役割はこの2つです。


 ・運動エネルギーによって、温かい血を動かして身体中に運ぶ(推道作用)

 ・熱エネルギーによって、気自体が体を温める(温煦作用)


ストレスによって、体をめぐる気の流れがわるくなることで、温かい血を運ぶ役割や体を温める役割がうまく発揮されていない。
ストレスによる冷えを東洋医学的に解説するとこんな状態といえるでしょう。

では次に、なぜストレスによって気のめぐりが悪くなるのかを解説します。

気をめぐらせているのは内臓

ストレス 冷え

ストレスで気のめぐりがわるくなる理由は、ストレスで内臓の働きが落ちるからです。

内臓には気を作ったり、溜めたり、体をめぐらせたりする働きがあります。


 ・胃腸 ー 食べたものから気をつくりだす

 ・腎臓 ー 気を貯めておく

 ・肺、肝臓 ー 気を身体中にめぐらせる


内臓が本来の働きをすることで、気をつくって貯めておき必要な部分までめぐらせることができるので、気は役割を果たすことができます。
しかし、ストレスによってこれらの内臓に負担がかかると、流れる気の量が少なくなり、勢いも弱まってしまいます。
そうなると温かい血も気も十分にめぐってこないので、当然体は冷るわけですね。

つまりストレスが冷えを生む順序を整理するとこんな感じです。

 ストレスがかかる
   ↓
 内臓に負担がかかる
   ↓
 気の流れがわるくなる=温煦作用の低下=冷え
   ↓
 血の流れがわるくなる=推道作用の低下=冷え


では次に、ストレスと冷えを改善する対策について解説します。

ストレスと冷えの改善方法

ストレスによる冷えの改善のポイント

ストレス 冷え

実はストレス自体は問題ではなく、ストレスによって感情が過剰に変化したかがポイントです。
東洋医学では、過剰な感情の高ぶりが内臓に影響すると考えます。


 肝 ー 怒り、驚き

 心 ー 喜び

 脾 ー 思慮

 肺 ー 憂い、悲しみ

 腎 ー 恐れ


例えば、自分の将来に対する不安というストレスに対して、つよく長い期間心配していたとしましょう。
過剰な憂い(心配)という感情は肺に影響し、気をめぐらせるという肺の働きを落とし体を冷やしてしまいます。

同じ食べ物ばかり食べる生活をずっとつづけていると、栄養が偏って病気になりますよね?
それと同じで、同じ感情のままでずっと過ごしていると、内臓に負担がかかり気の流れが悪くなり、冷えや病気の原因になります。

味の濃い物が体に悪いように、あまりに過剰な感情は体に毒です。
ストレスによる冷えの改善には、1つの感情にとらわれ過ぎず、笑ったり泣いたりといろんな感情をバランスよくもつことが必要といえるでしょう。
ほどほどに、バランス良くが大切ですね。

ストレスと冷えは“おおらかさ”で防ぎましょう

ストレスと冷えとの関係は理解してもらえたでしょうか?

もう1度言いますが、問題はストレスではなく、ストレスで過剰に感情が変化すること。
その改善に必要になってくるのが“おおらかさ"です。

①ストレスによる感情の変化が小さくなる

②ストレスによる感情の変化から、気持ちを切り替えやすくなる

ストレスによる感情の変化が小さくなることで、そこからの切り替えも容易になり、冷えや他の病気も防ぐ効果もあります。


 おおらかさによって感情の変化が小さくなる
   ↓
 内臓の負担が減る
   ↓
 気の流れが悪くなりにくい
   ↓
 血流が悪くなりにくい=冷えにくくなる


ストレスによる冷えを、おおらかさによってこんな感じで改善していくことができるわけですね。

ストレスと冷え改善“おおらかに考えるコツ”

ストレス 冷え

ストレスと冷えの改善にオススメの言葉はこの3つ。


 ①まあいいか

 ②なんとかなる

 ③大丈夫


おおらかさとは心に余裕のある状態だといえます。

相手や自分に完璧を求め過ぎると、イライラしてしまいがちです。
人間は不完全な生き物です。

時には失敗もしますし、何かを忘れてしまうこともあります。
相手や自分の不完全さを受け入れるおおらかさをもつと、心に余裕がうまれやすくなります。

ストレスを感じた時に、上の3つの言葉を思い浮かべることを意識してみてください。


 ・うれしい

 ・楽しい

 ・幸せ

 ・愛

 ・許し


こんな感情の時は、心がおだやかですよね?

おおらかさを持ち、心がおだやかだと、内臓がしっかり働き気の流れも良くなります。
すると血流の悪さも改善し、体は温かくなります。

こんな時は、きっと表情もおだやかですよね。

いつもおおらかな心とおだやかな表情をもったあなたでいてください。
そうすれば、ストレスや冷えもいつの間にか改善して気にならなくなるでしょう。

あなたの人生がそんな素敵なものでありますように。
それでは今日はこの辺で。

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