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ストレスと偏頭痛のメカニズムを東洋医学で解説【奈良市富雄の鍼灸院】

こんにちは、五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。

奈良市の富雄で東洋医学に心理学・脳科学を取り入れた独自の治療を行っています。

 

今回は、こんなお悩みに答えていきます。

「ストレスで偏頭痛っておきることがあるの?どういう関係があるのか知りたい」

 

✔️この記事を読むメリット

ストレスによって、なぜ偏頭痛が起きるのか。ストレスと偏頭痛の関係を知ることができます。

 

14年の鍼灸とマッサージ治療を通じて、色んな症状で苦しむ患者さんをみてきた経験と東洋医学の観点から解説します。

 

 

目次

ストレスで偏頭痛がおきる理由

ストレス 甘い物

ストレスで偏頭痛がおきる理由は“ストレスで頭の気の流れが悪くなるから”です。

東洋医学では、人の体には気の流れがあり、その気の流れがスムーズであれば身体はかるく感じ元気な状態。
一方、気の流れがわるくなることで痛みや不快感を感じるようになり、ひどくなると病気になると考えます。

ストレスは気の流れをわるくします。


 ストレス → 気の流れをわるくする = 気を病ませる = 病気


東洋医学でいう病気とは“気の流れが悪くなった状態”であり、ストレスは気を病ませる原因の1つなのです。
偏頭痛はストレスによって体、とくに頭の気の流れが悪くなっている状態といえるでしょう。

次に、ストレスがどうやって頭の気の流れをわるくするのか解説します。

ストレスによる偏頭痛(炎症)はこうして生まれる

ストレスは熱を生む

ストレスが頭の気の流れを悪くする理由は、“熱いものは上に昇る”という自然の摂理に基づいています。
そもそも、ストレスを東洋医学で表現するなら、ストレス=抑圧された感情といえます。

目の前の物事に対して、怒りやかなしみなどの感情が大きくなると心の中がその感情でいっぱいになります。

風船に空気を入れていくと、風船がふくらみますよね?
空気が中から風船をおす力(圧力)がかかるからです。

心の中で特定の感情がどんどん充満していくと、心の圧力がかかります。
しかし、心は感情が充満していくことで風船のようには膨らまず、圧力が上がっていきます。

心の中に感情が充満することで抑圧されて、圧力が上がると温度が上がり熱を生みます。
これは空気が圧縮されることで、圧縮された空気の温度が上昇する「圧縮熱」とまったく同じ原理です。

つまり、ストレスになる特定の感情が抑圧されることによって、身体の中に熱(炎症)が生みだされます。
ストレス(感情の抑圧)で身体に熱(炎症)が増えることを、東洋医学では「化火(かか)」と言います。

ストレスという名の熱(炎症)は上へ昇る

ストレス 冷え

ストレスが化火した熱(炎症)は身体の上へ上へと昇っていきます。
冬場にエアコンの暖かい空気が部屋の上にたまったり、火が上へ燃え広がっていくのと同じ自然の摂理ですね。

頭にもともとある気の流れに、熱となったストレスがどんどん昇ってくると、頭の気の流れが悪くなってしまいます。
道路に車が増えていくと、渋滞して車の流れがわるくなりますよね?

これによって、こめかみのあたりに熱が増えることで気の流れがわるくなって炎症がおき、偏頭痛がおきます。

偏頭痛の痛みが心臓の鼓動のような「ドクンドクンという炎症性の痛みになるのはこのためです。
お風呂に入ったり体を動かすと痛みがひどくなるのは、この炎症がひどくなるからですね。

ストレスと偏頭痛に深く関わるのは「肝臓」

ストレスと肝臓の関係

ストレス 眠れない

ストレスと肝臓は関係が深く、偏頭痛の症状にも深く関わってきます。
東洋医学では、内臓が感情に宿っていると考えます。

肝臓は怒りという感情を宿していて、焦りやイライラなどの怒りの感情(ストレス)は宿している肝臓を刺激します。
肝臓には血を上(頭)に昇らせるという働きがあり、ストレスで肝臓が刺激されることで血は頭(上)に集中するのです。

でもなぜ、肝臓にはこんな働きがあるのでしょうか?

もともと人間は自然や野生動物などの危険(ストレス)にさらされて生きてきました。
肝臓はストレスという危険を感じると、頭(脳)に血を集中させ、頭の回転を上げることで五感を敏感にします。

そうすることで、危険をいち早く察知し、状況を正確に把握することで命を守る行動をとることができますよね。
ストレスを感じる=頭に血を昇らせる、という肝臓の働きは生きるために必要な機能なのです。

偏頭痛の時は肝臓の働きが裏目に

しかし、頭に血を集中させて感覚(五感)を敏感にする働きは、偏頭痛の時には裏目に出ます。
頭に血が昇っている時は感覚が敏感になっているために、外的な刺激による負担が普段より大きくなってしまうのです。


 ・音

 ・光

 ・匂い

 ・気圧や温度の変化


普段10ぐらいに感じている感覚が、頭に血が上っていることで15にも20にも大きく感じてしまうのです。

女性はもともと目や耳の感覚が敏感な部分があるので、もともと敏感な感覚がさらに過敏になることでストレスを受けやすい傾向があります。
偏頭痛が女性に多いのは、このあたりが原因になるでしょう。

これらの外的な刺激により、ストレス(炎症)が増えることで偏頭痛などの症状があらわれやすくなります。

偏頭痛の前兆で目に異常があらわれる理由

ストレス 眠れない

偏頭痛の前兆として、目の異常があらわれることがありますが、これも肝臓と関わりがあります。

肝臓には、必要な時にそなえて血を貯めておくという働きもあります。
また、肝臓は目につながっていて、肝臓に貯めている血を使うことで目がはっきり見えます。

しかし、あまりに頭などに血が集中しすぎると、肝臓に貯めている血が少なくなってしまいます。
この状態になると目のかすみやチカチカした光が見える(閃輝暗点)といった目の感覚の異常があらわれます。

偏頭痛の前兆として目の異常があらわれるのは「肝臓の血が頭にとられていますよ」というサインになるわけですね。

ストレスによる偏頭痛を防ぐには?

おおらかさを身につける

受けるストレスが小さくなれば、感情が抑圧される度合いも小さくなるので肝臓に負担がかかりにくくなります。
ストレスを受けやすい場所や人とは、できるだけ距離をおくようにしましょう。

しかし、ストレスを完全にさけることはむずかしいのですよね。
ストレスを受けにくいおおらかな考え方を身につけていくことは、偏頭痛の根本的な予防になります。


 「なんとかなる」

 「まあいいか」

 「大丈夫」


物事をこんな感じで受け入れることができれば、今までストレスに感じていたことをストレスに感じにくくなります。
そうなればストレスを受ける回数も、1回のストレスの大きさも小さくなりストレスの総量は減ります。

ストレスを感じた時に3つの言葉を意識して、ものごとをおおらかに受け入れていきましょう。

②ストレス発散

ストレスを完全にさけることができなくても、感情の抑圧が大きくなる前に発散してしまえば大丈夫です。
偏頭痛の時は体を動かしたりするのは、偏頭痛を悪化させてしまう要因なのでむずかしいかもしれません。

偏頭痛になる前に普段から、体を動かしたり声を出したりして感情の発散しておくのがポイントです。
ストレスの発散になって、まわりの迷惑にならなければ方法はなんでも構わないと思います。

気分が良くなって、手軽につづけられる方法を見つけてください。
感情を発散して抑圧を抑えることは、肝臓への余計な刺激をおさえることになり、偏頭痛の予防につながります。

ストレスと偏頭痛のまとめ


 ・ストレスで偏頭痛がおきる理由は“ストレスで頭の気の流れが悪くなるから”

 ・抑圧された感情(ストレス)から熱がうまれて炎症がおき、偏頭痛がおきる

 ・怒り(焦りやイライラ)は肝臓を刺激するので偏頭痛をおこしやすい

 ・ストレスで頭に血が昇って五感が敏感になると、外的な刺激による負担が普段より大きくなる

 ・ストレスによる偏頭痛を防ぐには、おおらかさを身につけて、普段から感情の発散をしておくこと


このブログが少しでも、あなたの人生のお役に立てることを願っています。
それでは今日はこのへんで。

明日もあなたがすこやかでありますように。

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