ストレスで記憶力が低下する!?理由を奈良市の鍼灸院が東洋医学で解説
こんにちは、五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。
奈良市の富雄で、東洋医学に心理学・脳科学を取り入れた心と身体のプロとして独自の治療を行っています。
今回は、こんなお悩みに答えていきます。
「ストレスで記憶力が悪くなることってあるの?その理由を知りたい」
✔️この記事を読むメリット
ストレスによって記憶力が低下する理由や、その関係を知ることができます。
14年の鍼灸とマッサージ治療を通じて、色んな症状で苦しむ患者さんをみてきた経験と東洋医学の観点から解説します。
鍼灸あん摩マッサージ指圧師
奈良市富雄で自律神経専門の整体院を経営
今までに15年のキャリアと4万人以上を施術してきた経験をもつ
東洋医学を応用して体から性格や体質を読み取り、体や心の問題を根本から解決する整体を得意とする
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目次
- ○ ストレスと記憶力の関係とは?
- ・ストレスと記憶力のカギは「脾」
- ・東洋医学で「脾」とは?
- ・ストレスはこうして記憶力を低下させる
- ○ ストレスで記憶力低下を防ぐには?
- ・ストレス(思い悩むこと)を減らそう
- ・ストレス以外の記憶力を低下させる原因
- ・さいごに
ストレスと記憶力の関係とは?
ストレスと記憶力のカギは「脾」
ストレスと記憶力のカギは、東洋医学で「脾」とよばれる内臓がにぎっています。
ストレスで脾に負担がかかり、脾の働きが悪くなることで記憶力や思考力の低下がおこってくるのです。
ここで気を付けたいのが「脾」は、西洋医学で言う「脾臓」とはまったくの別物だということです。
では次に、東洋医学でいう脾が体の中でどんなものなのか、くわしくみていきましょう。
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東洋医学で「脾」とは?
脾の解説の前に、まず知っておいてもらいたいことがあります。
それは、東洋医学が独自にもつ心身相関(しんしんそうかん)という考え方です。
これは“心と身体はお互いに影響し合う、2つで1つのもの”という意味があります。
心の状態 → 身体に影響する
身体の状態 → 心に影響する
つまり心の調子が悪くなれば身体の調子が悪くなり、身体が悪くなれば心も悪くなるということです。
西洋医学でいう脾臓は、古くなった赤血球を壊したり、免疫に関わるリンパ球を作り出したりする臓器です。
東洋医学でいう脾は、西洋医学でいう膵臓に近い消化器のような働きをもっています。
脾は、胃の裏に位置し後ろから胃を揉むことで胃を動かすことで、胃の動きをコントロールしています。
しかし、脾は身体に関する役割だけでなく、心に関わる役割ももっているのです。
それが記憶力です。
脾がしっかり働いていると、思考がまとまって頭もスッキリした状態になります。
この状態だと、情報がスムーズに入ってくるので、記憶力が正常にはっきされます。
これが心身相関でいう、身体(脾)の状態が心の状態(記憶力や思考力)に影響するという部分です。
逆に、脾に負担がかかり、脾の調子が落ちると頭がボーっとしやすくなって思考がまとまらなくなってしまいます。
すると情報がスムーズに入らない状態=記憶力の低下がおきてしまうのです。
そしてストレスは、脾に負担を与えることでこの状況を作り出してしまう原因になります。
では次に、なぜストレスが脾に負担を与えるのかをみていきましょう。
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ストレスはこうして記憶力を低下させる
東洋医学では、感情がそれぞれの内臓に宿っていると考えています。
どの内臓にその感情が宿っているのかをまとめたものを五志(ごし)と呼びます。
肝 ー 怒
心 ー 喜
<五志> 脾 ー 思
肺 ー 悲
腎 ー 恐
脾は思、“1つのことについて深く思い、考えをめぐらせる”という感情に深く関わっています。
内臓は感情をやどしているので、感情が過剰に動きすぎると、その感情を宿している内臓に負担がかかってしまうのです。
この感情が過剰に動いている状態=ストレスです。
つまり、1つのことに思い悩み、深く考え物思いにふけってばかりいたりする(ストレス)と脾をいためてしまいます。
心身相関でいう、心の状態(ストレス)が身体(内臓)に影響しているわけですね。
ストレス = 強い思(思い悩む)の感情
↓
脾に負担をかけ、脾の働き(記憶力、思考力)が鈍る
↓
記憶力低下(思考力が鈍り、情報がスムーズに入らない状態)
ちなみにですが、好きな人のことばかり考えてしまい食事もノドを通らない恋わずらいってありますよね?
好きな人のことばかり考える = 強い思の感情(ストレス)
↓
脾に負担がかかり、胃を動かす働きが鈍る
↓
食欲が無くなる(食事がノドを通らない)
ストレスで思い悩んで食欲がなくなったりするのも、同じ理屈でおきているわけですね。
ストレスが記憶力を低下させる理由、わかっていただけたでしょうか?
ストレスで記憶力低下を防ぐには?
ストレス(思い悩むこと)を減らそう
記憶力を低下(脾に負担をかける)させるストレスは1つのことを思い悩むことでしたね?
原因がわかれば、これを減らしていけばいいわけです。
負担が減っていけば、脾は調子を取り戻していきます。
頭をやわらかくして、素直さを意識することが脾の負担を軽くするポイントです。
脾の調子が落ちると、なかなか素直に人の意見などがきけなくなる傾向があります。
脾の調子が落ちることで、1つのことに固執して、そのことばかり考えてしまう(思)の感情があらわれやすくなるからです。
そして、その思の感情(ストレス)に流されると、また脾の調子が落ちるという悪循環に陥ってしまいます。
身体の調子は心に影響し、心の調子はまた身体に影響する心身相関がおきるのです。
この悪循環をさけるには、あなたが意図的に思の感情(ストレス)をコントロールする必要があるのです。
最初はむずかしいかもしれませんが、毎日すこしずつ素直さを意識していきましょう。
素直さが無いと、このアドバイス自体聞き入れにくいかもしれませんが(笑)
でもこれは、他のだれでもないあなたのためになることなんですよ?
針治療やマッサージを受ける時、あなたの素直さが効果を左右します。理由を解説します
ストレス以外の記憶力を低下させる原因
「なかなかストレスを減らす(素直さを意識する)のはむずかしいよ」
という方のために、他の脾の負担を軽くする方法もいくつか紹介しておきますね。
・夜更かし、寝不足
・働き過ぎ(過労)
・座りっぱなし
・炭水化物の摂り過ぎ
これらの生活習慣も脾に負担をかけて、記憶力や思考力を鈍らせます。
不養生が続けば続くほど、脾に負担がかかりつづけてしまいます。
理想の就寝時間は11時に寝て、睡眠時間は7時間ぐらい確保したいところです。
座っていることが多い人は、2時間以上座りっぱなしなら少し立ったり、歩くなりして姿勢を変えるようにしましょう。
自分の1日の仕事量の限界はちゃんと把握して、その範囲内でがんばるようにしてください。
砂糖や小麦、餅(せんべいやおかき)などの炭水化物の摂り過ぎは脾の負担になります。
小麦は脾の負担になるので、パンや麺類などの小麦を使った主食は1日1食に抑えるよう意識してみてください。
お昼にラーメンライスなどがっつり大量の炭水化物をとると、午後の頭の回転が鈍い…。
そんな経験ありませんか?
脾に負担がかかって、思考力が落ちるからです。
ジュースやアイス、菓子パンやスイーツやお菓子などには大量の砂糖が使われているので毎日摂ると、脾に負担が蓄積していきます。
週に1、2回楽しむ程度にしましょう。
思い当たる部分があれば、ストレスだけでなく、それらの生活習慣も記憶力が低下する原因になっている可能性があります。
できるところから、できる範囲で変えてみましょう。
砂糖の摂り過ぎはむくみの原因にもなります。正しい砂糖の摂り方を解説します
さいごに
まず今までの行動を、なにか1つ変えることから始めてください。
・今まで「だけど」「でも」と言っていたところを素直に「はい」と言ってみる
・「そういう考え方もありだな」と相手の意見を受け入れてみる
・毎日食べていたスイーツを2日に1回にする
・30分早く寝てみる
・たまには休みをとって好きなことに時間をつかってみる
あなたの行動によって、ストレスなどの脾の負担が減れば、身体に余裕ができます。
すると心身相関で、心にも余裕がうまれます。
そうなれば、「今度はあれやってみようかな」と思える心の余裕が生まれます。
心と身体、どちらが一方でもよくなれば、それをきっかけに良い循環が生まれます。
心と身体はいつも、お互いに影響し合う合わせ鏡のようなものです。
脾がよくなれば、記憶力や思考力もよくなります。
心と身体はいつも1つですから。
このブログが少しでも、あなたの人生のお役に立てることを願っています。
それでは今日はこのへんで。
明日もあなたがすこやかでありますように。