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ストレスと病気

ストレスで不眠になるメカニズムを東洋医学で解説【奈良市の鍼灸院】

ストレス 不眠 メカニズム

こんにちは、五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。

奈良市の富雄で、東洋医学に心理学・脳科学を取り入れた心と身体のプロとして独自の治療を行っています。

 

今回は、こんなお悩みに答えていきます。

「ストレスを感じてから眠れないんだけど、ストレスで不眠になるメカニズム(理由)が知りたい」

 

✔️この記事を読むメリット

ストレスがどうやって不眠を引き起こすのか、そのメカニズムを知ることができます。

 

14年の鍼灸とマッサージ治療を通じて、色んな症状で苦しむ患者さんをみてきた経験と東洋医学の観点から解説します。

動画でも解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

 

 

 

目次

ストレスで不眠になるメカニズムとは?

ストレスで不眠になるメカニズムには、内臓は深くかかわっています。
ストレスが、内臓に影響することで不眠になるのです。

東洋医学には、心身相関(しんしんそうかん)という考え方があります。
心と身体はお互いに影響しあう関係にあるという考え方です。

ストレスという心の状態が、内臓(身体)に影響したことが、不眠という形であらわれる。
このメカニズムを2つほど解説していきましょう。

ストレスで不眠になるメカニズムの解説①心蔵

ストレス 弱い 人

ストレスで不眠になるメカニズムの解説、1つ目のポイントは心臓です。

不眠を一言でいうなら「心臓の調子が不安定になっている状態」といえます。
ストレスは、この心臓の調子を乱す原因になるのです。

東洋医学では、心臓は人の意識や精神活動をつかさどると考えています。


 ・意識がONからOFFに切り替わる → 眠る

 ・意識がOFFからONに切り替わる → 起きる


この意識の切り替えをするのが心臓の役割です。

心臓の調子が安定していると、この意識のONとOFFの切り替えがスムーズに行われます。
そして、この心臓の調子は心(精神状態)とつながっています。

たとえば、リラックスしていると心臓の鼓動もゆっくりで、すんなり眠ることができますよね?

精神状態が安定していると心臓の調子も安定します。
意識の切り替えがしっかり行われるからです。

しかし、ストレスによって心臓のはたらきが不安定になると、意識のONからOFFへの切り替えも不安定になります。
これが不眠(眠れなくなったり、寝てもすぐに起きてしまう)がおきるメカニズムです。

たとえば、不安などのストレスを感じているとき、心がザワザワしてなかなか眠れませんよね?

  精神状態が不安定になる = 心臓の調子も不安定になる
      ↓
  意識のONとOFFの切り替えも不安定
      ↓
  不眠(なかなか眠れない、寝てもすぐ目が覚める)


こういうメカニズムになっているからです。


 ・意識がスムーズにONからOFFに切り替わらない → 不眠(なかなか眠れない)

 ・意識がOFFになっても、すぐにONにきりかわる → 不眠(眠り浅く、すぐ目が覚める)


人は安心、つまり心が安定しないと眠ることができないようにできています。

ストレスが心臓の調子を乱すことで、不眠になる。
これがストレスが不眠を起こす1つ目のメカニズムになります。

ちなみに、うれしいことなどがあってテンションが上がり過ぎて眠れなくなるのも、心臓の調子が乱れたからです。
喜び過ぎて心がワクワクしていると、心臓の鼓動が不安定な状態になるのでなかなか眠ることができません。

これも心臓がかかわる一種の不眠です。
ストレスとは、感情の良い悪いにかかわらず、感情がおおきく動いている状態といえますね。

  不眠 = 心臓の調子が不安定な状態 = 精神状態が不安定な状態(ストレス)

ストレスで不眠になるメカニズムの解説②肝臓

ストレス 肩こり 関係

ストレスで不眠になるメカニズムの解説、2つ目にポイントになるのは肝臓です。

「ストレスでイライラして眠れないっ!」
こんな経験ありませんか?

じつはこれは、ストレスが肝臓に影響するメカニズムによって不眠になっているんです。

東洋医学では、感情は内臓に影響をあたえ、内臓の状態は感情に影響をあたえると考えます。
感情(ストレス)と内臓の相関関係をあらわしたものを五情(ごじょう)呼びます。


        (感情)  (内臓)

         怒  ー  肝

         喜  ー  心

  <五情>   思  ー  脾

         悲  ー  肺

         恐  ー  腎


心臓は喜び、肝臓は怒りの感情(ストレス)と深く関係しています。
喜び過ぎて、不眠になるのはさきほど解説したとおりです。

肝臓もおなじで、怒りというストレスの影響をうけることで不眠が起こります。
焦ったりイライラしたりという怒りの感情がつよすぎると、肝臓の調子を乱してしまうのです。

肝臓には、頭に血を上らせる昇発(しょうはつ)というはたらきがあります。
肝臓の調子が正常なら、血が頭(脳)に適切に集まり、脳が良くはたらき精神も安定した状態が保たれます。

心臓と同じように、肝臓も心(精神)とつながり、精神状態に深くかかわっているのです。
ストレス、特に怒りという感情によって肝臓の調子が乱れると、血を頭に上らせ過ぎてしまうことがあります。

頭に集まった大量の血は、脳を興奮させ交感神経のスイッチがONになります。
このメカニズムによって、頭(精神状態)は興奮状態になったことで、不眠になるのです。

イライラで不眠になるのは、イライラという怒りの感情が肝臓の調子を乱して、脳(精神)を興奮させたからですね。

ストレスによる不眠を防ぐには?

ストレスを減らすことは、内臓の負担を減らし、不眠を防ぐことにつながります。
ストレスによる不眠を防ぐコツは、安心(心が安定)することです。

布団に入って眠る時に、心(精神状態)を安定させておくと、心臓の調子も安定し眠ることができます。
このメカニズムを利用したオススメの方法は、寝る前に心が安定するような言葉をつかうことです。

まちがっても、布団の中までストレスを持ち込むのはやめてくださいね?
心の中であれやこれやと考えてみても、ストレスになっている物事自体が解決することはありません。

あなたが不眠で苦しむだけです。
布団に入る時には気分を切り替えておきましょう。

そのときに次の2つの言葉が役立つはずです。

ストレスによる不眠を防ぐのにオススメの言葉①だいじょうぶ

ストレス 眠れない

ストレスによる不眠を防ぐのにオススメの言葉、1つ目は「だいじょうぶ」です。
「だいじょうぶ」は安心感をもたせてくれる言葉だからです。

「だいじょうぶ」と自分に言い聞かせると、脳は「なんで大丈夫なんだろう?」と考えます。
そして脳は、頭の中から「大丈夫だ」と思える根拠になる情報をさがします。

そうすることで「だから大丈夫なのか」と安心感を感じやすくなるのです。
メカニズムのところで解説したとおり、安心(心が安定)すれば、心臓のはたらきも安定しやすくなります。

「だいじょうぶ」は、このメカニズムによって不眠を防いでくれる言葉なのです。

ストレスによる不眠を防ぐのにオススメの言葉②ありがとう

寝付けない

ストレスによる不眠を防ぐのにオススメの言葉、1つ目は「ありがとう」です。
「ありがとう」が意味するのは感謝です。

何かに感謝している時は、心がおだやかになりますよね?

感謝することで心がおだやかになれば、心臓の調子もおだやかになる。
このメカニズムにうったえかける言葉がありがとうなのです。

布団に入る前に、今日1日でうれしかったことに感謝するクセをつけるといいでしょう。
「ありがとう」と言って、心がおだやかな状態で布団に入れば、おだやかに眠ることができますよ。

ストレスで不眠になるメカニズムは納得できましたか?

ストレスのコントロール、つまり心のコントロールはなかなかむずかしいものです。

すぐには、できるようにはならないかもしれません。
でも、だからこそやる価値があります。

ストレスは万病の元です。
ストレスをコントロールできるようになれば、不眠以外の多くの病気を防ぐことにもつながります。

そのために、このブログが少しでもお役に立てれば幸いです。
それでは今日はこのへんで。

明日もあなたがすこやかでありますように。

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