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東洋医学は予防医学

【健康意識の高い人へ】体に良い食べ物なんて無い!?2つの理由を解説

こんにちは、五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。

奈良市の富雄で、東洋医学に心理学・脳科学を取り入れた心と身体のプロとして独自の治療を行っています。

 

今回は、こんなお悩みに答えていきます。

「健康(体)に良い食べ物を教えて欲しい」

 

✔️この記事を読むメリット

・体に良い食べ物がない2つの理由

・体に良い食べ物でやってしまいやすい失敗

この2つを知ることで、健康や病気の予防に役立てることができます。

 

14年の鍼灸とマッサージ治療を通じて、色んな症状で苦しむ患者さんをみてきた経験と東洋医学の観点から解説します。

 

目次

体に良い食べ物なんて無い!?

体に良い食べ物はありません

ぼくは職業柄、患者さんに「体に良い食べ物を教えて」とよく聞かれます。
その時は「体に良い食べ物はありません」とお答えしています。

理由はこの2つ。


  ①どんな食べ物にも長所と短所があるから

  ②体に良い食べ物は日々変化しているから


そもそも、体に良い食べ物=健康になる食べ物ということですよね?
まずは東洋医学における「体に良い」「健康」ということがどういうことか解説していきましょう

東洋医学における健康になる「体に良い食べ物」とは?

ストレス 腰痛

一般的に言われている、体に良い食べ物のポイントになるのは「栄養」です。


 ・その食べ物特有の栄養素がふくまれている

 ・さまざまな栄養素が豊富にふくまれている


このあたりが、一般的に体に良いといわれている食べ物の特徴ではないでしょうか。
一方、今回の体に良い食べ物のポイントになるのが「陰と陽」という東洋医学独特な考え方です。

東洋医学における体に良い食べ物とは、体の陰と陽のバランスをとってくれる食べ物といえます。
むずかしそうに聞こえるかもしれませんが、簡単です。

地面に棒が立っている様子をイメージしてみてください。

  棒がまっすぐ立っている = 健康(元気)

  棒が左にかたむく = 体が陽にかたむいている

  棒が右にかたむく = 体が陰にかたむいている

  棒が地面につくぐらいかたむく = 病気


体の中で陰と陽のバランスがとれて、棒がまっすぐな状態だと人は元気で健康です。
逆に、陰と陽のバランスがくずれて、棒が極端に傾いている状態だと人は病気になります。

つまり、かたむいている棒をまっすぐに戻してくれる=陰陽のバランスをとってくれる食べ物が体に良い食べ物といえます。
それでは以上をふまえて、体に食べ物がない理由をみていきましょう。

体に良い食べ物はない理由①食べ物と体には相性があるから

体に良い食べ物かどうかは、体質を知りましょう

体に良い食べ物かどうかは、食べる人の体質によって変わります。
体質を大きく分けると、この2つに分けることができます。


 ・体が冷えやすい体質

 ・体が熱をもちやすい体質


さっきの棒にあてはめて考えてみると

 ・体が冷えやすい体質   → 棒が右に傾きやすい = 体が陰にかたむきやすい体質

 ・体が熱をもちやすい体質 → 棒が左に傾きやすい = 体が陽にかたむきやすい体質


この体質は生まれ持ったものもありますが、生活環境などによって生まれてからも変化します。
そして、人に体質があるように、食べ物にも性質があります。


体に良い食べ物かどうかは、食べ物の性質を知りましょう

食べ物も、大きく分けて2つの性質に分けることができます。


 ・体を冷やす食べ物(体の余計な熱をとる)

 ・体を温める食べ物(体に熱をもたせる)


それぞれの食べ物がもっている性質と、食べた人の体の状態。
この2つの相性が合っているかが、食べた物が体に良いのか悪いのかを決めるポイントになります。


そして、人によって体質にちがいがあるので、同じ食べ物をたべても体に良いか悪いかは変わってくるのです。

体に良い食べ物かどうかは、食べた物の性質と体の状態で決まる!

ストレス 味覚 関係

たとえば、体を冷やす食べ物をAさんとBさんが食べるとします。
Aさんは体が冷えやすい体質、Bさんは体が熱をもちやすい体質です。

この2人が体を冷やす食べ物をおなじように食べた場合、どうなるかをみてみましょう。


 Aさん:体が冷えやすい体質    →  体を冷やす食べ物  →  余計に体が冷えて体調↓

 Bさん:体が熱をもちやすい体質  →  体を冷やす食べ物  →  余計な熱がとれて体調↑


体が冷えやすいAさんは、体を冷やす食べ物によってさらに体が冷え、体調が悪くなります。
一方、体が熱をもちやすいBさんは、体を冷やす食べ物が余計な熱を冷ましてくれるので体調はよくなります。

           Aさんにとっては体にあまり良くない食べ物
<体を冷やす食べ物>
           Bさんにとっては体に良い食べ物


体を冷やす食べ物が体に良いかどうかは、体質(人)によるので一概には言えません。
これが体に良い食べ物がない1つ目の理由です。

もちろんこれは、体を温める食べ物でも同じことが言えます。

体に良い食べ物はない理由②体に良いかどうかは、量で変わるから

体に良い食べ物かどうかは、食べる量によっても変わってきます。
先ほどの解説で、体が熱をもちやすいBさんにとっては「体を冷やす食べ物」が体に良い食べ物であることがわかりました。

しかし、これも食べる量が適切であればの話です。
いくら体質的に合っている体に良い食べ物だからといって、食べ過ぎれば体に悪い食べ物になってしまうのです。

Bさんは体が熱をもちやすい体質です。
だからといって、体を冷やす食べ物ばかり食べていると、体が冷え過ぎてしまいます。

さきほどの棒のイメージを思い出してみてください。
Bさんは体が熱をもちやすい体質なので、棒が少し左にかたむいている状態です。

Bさんの体質だと、30度ほど左にかたむいているとしましょう。
棒を右にかたむける、体を冷やす食べ物を30食べれば、棒はまっすぐにもどってBさんは健康になります。

しかし、体を冷やす食べ物が体に良いからと50食べてしまったとしたらどうでしょう?
今度は棒が右に20度かたむいてしまいます。

要するに、食べ過ぎて体が陰にかたむき、体が冷え過ぎてしまうのです。

体に良い食べ物のはずが、食べる量をまちがえてしまえば体調をくずす原因になる。
これが体に良い食べ物がない2つ目の理由です。

「体に良い食べ物」にありがちな失敗

健康意識の高い人ほど、体に良い食べ物を食べようとします。
そのこと自体がすばらしいことです。

しかし、それゆえにしてしまう失敗がありますのでご紹介しておきます。
それは「体に良い物は、たくさん食べればもっと健康になる」という意識をもつことです。

テレビなんかで紹介されていた食べ物を、毎日つづけて食べていませんか?
いくら体に良い食べ物だとしても、食べ過ぎてしまえば体に毒です。

食べているものが偏るほど、陰陽のバランスがくずれ、棒はかたむきやすくなります。
つまり、健康を害すると言うことです。

毎日同じものばかりを食べていれば、陰陽のバランスだけでなく、栄養バランスもくずれます。

しかし、ここまで聞いてくれた方はこう思っているのではないでしょうか。
「体に良い物がないなら、何を食べれば良いの?」

いつも患者さんに聞かれた時、ぼくはこう答えています。
「なんでも食べてください」

体に良い食べ物はありませんよ?

ストレス 味覚

もう1度言いますが、体に良い食べ物なんて存在しません。
この世にある、すべての栄養素をもった食べ物なんて存在しないからです。


 ・ある栄養素は豊富でも、この栄養素はすくない

 ・体は温めるが、冷やす性質はよわい


すべての食べ物には、良い部分と足りない部分がかならずあります。
だからこそ、いろいろなものを食べることで、足りない部分を補い合ってバランスが良くなるのです。

よく「1日30品目食べましょう!」なんて言われますよね?
そのぐらいの種類を食べていくと、自然と体を冷やすものも温める物も食べることになります。

そうすることで陰陽や栄養のバランスがとれやすくなるので、健康な状態を維持しやすいのです。
しかし30品目はあくまで目安です。

かならず30品目を食べないといけないわけじゃないですよ?
でもそういう意識をもっておくと、自然に体のバランスはくずれにくくなります。

体に良い食べ物を食べたから健康になるわけではありません。
バランスよく食べた食べ物が健康にしてくれるのです。

そうなるためには、体に良い食べ物はないという意識をもつことが大切になります。
このブログがなにか少しでも、あなたの役に立てば幸いです。

それでは今日はこの辺で。
明日もあなたが健やかでありますように。

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