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鍼灸師が教える大人の食育❝気分良く食べる❞編

皆さん子供の頃に親御さんや学校の先生からこう教わりましたよね?

「毎日の食事はバランスを考えて取りましょう」

「食べる時は作ってくれた人に感謝して食べましょう」

「好き嫌いせずに食べましょう」

 

そう、こんなのみんな知ってますよね?

では果たして、大人になったあなたはこれらを毎日出来ているでしょうか?

そうです。知っていると出来ているは全くの別問題です。

 

「食育」という言葉が叫ばれていますが、この「食育」を子供たちに教えるのは大人です。

知っているからと口だけで教えても、出来ていない大人を見て子供たちはきっとこう思います。

「あんたら出来てないじゃん」と。

 

そう思われたくない大人必見の、鍼灸師が教える大人の食育講座❝気分良く食べる❞編スタートです。

もちろん子供さんも聞いて行ってくださいね。

 

目次

仕方なく食べていませんか?

食べるときにこんな風に考えてはいないでしょうか?
・時間がないから
・食べておかないとお腹がすくから
・メニューを考えるのがめんどうだから
・簡単に食べられるから 

「仕方がないから」「めんどうだから」と考えている時の気分はどうでしょうか?
決して気分の良い状態ではないはずです。
こんなマイナスな感情で食べると、身体でもマイナスなことが起こっています。

まず知っておいて欲しいのが「身体と心はつながっており、お互いに影響し合っているという法則です。
漢方などの東洋医学で❝心身一如(しんしんいちにょ)❞と呼ばれる考え方です。

心(気分)がマイナスに傾くと、身体にもマイナスな影響が現れます。
嬉しいことがあると心がプラスに傾き、身体がプラスに傾いて顔は笑顔になり、行動は積極的になり心拍数も上がりますよね?

心と体は完全につながっているからです。
では心がマイナスな状態で食べると、具体的に身体にどんなマイナスがあるのか見ていきましょう。

気分でこれだけ味の感じ方が変わる

料理自体の味が同じでも、料理を食べる側の状態によって味の感じ方は変化します。
Aのお皿とBのお皿に同じ料理人が作った全く同じ料理が乗っているとします。
・Aを食べた人は上機嫌
・Bを食べた人は不機嫌

AとBは同じ10の味ですがAの人は10かそれ以上の味に感じます。
一方Bの人は10以下の味しか感じる事が出来ません。
料理が10で提供されても、食べる側(受け手)の状態に左右されてしまうのです。

なぜこんなことが起こるのか?
それは心と身体は写し鏡のように、お互い影響し合っているからです。

気分が悪くなると鏡である胃の動きも悪くなる
     ↓
胃と口はつながっているため、唾液の分泌が悪くなる、
     ↓
唾液が減ることで舌の上での味の広がり(感じ)方が悪くなる
     ↓
うま味を感じる量が下がる
     ↓  
つまりおいしく感じない

という結果を招きます。
ちなみに
・前回と同じ料理を食べているのに、前ほどおいしく感じない
・眠たかったり怒られたりして不機嫌な子供がご飯を食べない 
のも気分によって食欲が左右されたからです。

一流料理店に見る気分の大切さ

ストレス 味覚

一流と呼ばれる料理店は味が良いのはもちろんですが、多くはこういうお店ではないでしょうか?
・ドレスコードがある
・照明や音楽でオシャレな雰囲気を演出している
・志向を凝らした盛り付け・気配りの出来るスタッフが接客をする

なぜこんな手の込んだ、お金がかかることをしているのでしょうか?
実はこれは東洋医学で説明出来ます。
全ては料理の食べる人の気分を上げる(下げない)ためです

例えばシェフが超絶技巧で100点の味の料理に仕上げても
・食べこぼしの散乱した床に剥がれた壁紙
・騒音や悪臭があふれた店内
・不愛想な店員が汚れた皿を乱暴に配膳 

この様なお店では料理を食べる人の気分は下がり、100点のままで味わうことは絶対に出来ません。
下手をすれば食欲を害し料理を食べようとすら思わないでしょう。

しかし、食べる人の気分が良くなれば、100点の味を150点にも200点にも感じさせることが出来ます。
一流の料理店ほど、このことをよく知っているのでしょう。
東洋医学から見ると❝雰囲気(気分)も味のうち❞ということですね。。

子供が仕方なく食べ続けたら

機嫌が悪くなると胃の動きが悪くなるのは上でお話した通りですが、実はそれだけではありません。
「胃腸」とよばれるように、胃の動きと腸の動きは連動している部分があり、機嫌によって腸の動きもかなり左右されます。

内臓には個々に主な役割があります。
・胃は消化
・腸は水分や栄養の吸収

消化が悪くなると吸収も悪くなるわけですが、これは子供には大問題です。
お母さんがいくら栄養バランスに気を付けた料理を作ったとしても、吸収出来なければ努力が水の泡です。

成長期の子供は身体がみるみる大きくなりますよね?
成長ホルモンによって内臓の動きが活発になり、そのために様々な栄養が必要になります。
そんな大切な時期に栄養の吸収が悪い状態で食事を摂り続ければ、成長期の身体と心に悪影響を及ぼすことは火を見るより明らかです。

では機嫌良く食べるために出来ること

何よりもまずすべきなのは、機嫌良く食べる大人の姿を子供に見せることでしょう。
では家庭で機嫌良く食べるにはどうしたらいいのでしょうか?
私は「感謝して食べる」ことだと思います。

・食べ物を育ててくれた人や自然に感謝する
・料理を作ってくれた人に感謝する
・自分の料理を食べてくれることに感謝する
・一緒に食べてくれる人に感謝する
・食べられること自体に感謝する 

こんな風に感謝するという意識を持てば、いくらでも感謝するポイントは見つかるものです。食べ物に限らずですが、物の価値は余ると下がり、不足すると上がります。
これだけ食べ物が余っている日本では、食べ物の価値が下がるのは仕方のないことなのかもしれません。

しかし生きている限り食べなければなりません。
そして私たちは選べるんです。
「仕方なく食べる」ことも「感謝して食べる」ことも。

あと冒頭でも言いましたが、これも選べます。
良いと知ってやろうとする大人になることも、良いと知ったのにやろうとしない大人になることも。

最後に

今日の「いただきます」は何か(誰か)に素直に感謝して言ってみて下さい。
きっと最高の「いただきます」になります。
そして最高の「いただきます」は最高の食卓を作ってくれることでしょう。

あなたはそんな素敵な選択をしようとしているから、こんな説教臭いブログをここまで読んでくれたのではないですか?
あなたの素敵な選択が、素敵な人生を作っていくことを願っています。

このブログでは今回の「鍼灸師が教える大人の食育」をシリーズ化しようと考えています。
テーマを変えて東洋医学目線で発信していきたいと思いますので、よければまたご覧ください。

それでは今日はこの辺で。
明日もあなたが健やかでありますように。

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