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東洋医学で花粉症を予防しましょう【奈良の鍼灸院が解説】

 

「そろそろ花粉の時期ですね」という言葉で憂鬱になる方は多いのではないでしょうか?

患者率は国民の25%を超えると言われ実に4人に一人は花粉症ということになりますね。

近年では、天気予報で花粉の飛散状況が当たり前のように見られるようになりました。

 

シーズンになるとマスクをした方を街中で見かけますし、車の運転中にクシャミなどが原因で事故がおきた事例もあるそうです。

事故までの被害がなくても目のかゆみやクシャミ、鼻水などの不快な症状に悩まされることは出来れば避けたいものです。

 

この記事では東洋医学的な観点から、普段当院で患者さんに指導している予防法をお話していきたいと思います。

目次

東洋医学で花粉症を予防しましょう

西洋医学では、花粉症は「季節性アレルギー性鼻炎」と呼ばれています。
東洋医学において花粉症を理解する時にも、この「季節」というキーワードがポイントになってきます。

東洋医学には「養生法」という病気を予防するため生活の習慣がたくさんあるのですが、花粉症において重要になるのが春と冬、特に冬の過ごし方になります。
冬の養生法をしっかり押さえて春を迎えることが花粉症を予防するポイントになります。

花粉症予防のポイントは冬から春の過ごし方

東洋医学では冬を「蔵(ぞう)」する時期と考えています。
「蔵」という漢字には「隠す、しまっておく」という意味があります。
冬を迎えると「腎(じん)」の働きが旺盛になり、「腎」のもっている「蔵」という能力によって必要以上に気(エネルギー)を発散してしまわないよう身体の中に「隠してしまっておく」のです。

こうして「蔵」することで気を温存し、春を迎えることが出来ます。春は「生(せい」」する時期です。
「生」という漢字には「物事がおきる、いきいきとする」という意味があります。

春を迎えると「肝(かん)」の働きが旺盛になり「肝」のもっている「生」という能力によって、冬に蔵され身体の中で眠っていた気が「おきて、いきいき」と動き出す。

この冬~春の養生を間違ってしまい、冬に残しておくはずだったエネルギーを使い込んでまい、春の動き出しがスムーズにいかない状態。
この状態が東洋医学的に「花粉症」を説明していると言えます。

イメージしにくいので、車で例えてみましょう

車で説明すると、冬は車が動き出さないようブレーキをかけて止まっている状態。
春はブレーキを離して車がゆっくり動きはじめた状態です。
このブレーキをかけているのが腎(蔵している状態)、ブレーキを離す役割を果たすのが肝(生している状態)。

春になってもブレーキを踏んだままだったり、ブレーキを離すだけでいいのにアクセルを踏んでしまっている状態だと花粉症だけでなく様々な不調をきたすことになります。
春になると毎年調子を崩すという方は冬や春の過ごし方が間違っている可能性大です。

花粉症を予防する冬の過ごし方

花粉症予防のポイントは冬に「腎と肝に負担をかけない」よう生活することです。
その季節ごとに見合った身体になっておくというのが花粉症だけでなく様々な不調を予防することにつながります。

個人の体質によって養生の方法は変わりますし、個別に診断してからアドバイスしていくのがベストですが、実践出来そうな普段の生活で意識するべき花粉症対策の養生法をいくつか挙げてみましょう。

花粉症を予防する冬の過ごし方➀早寝遅起き

冬の寒い朝は起きにくいですよね?
気の発散を抑えるため生理的に身体が睡眠を欲しているからです。
動物が寒い時期に休眠(冬眠)しようとするのも余計なエネルギーの消耗を避けるためでしょう。

ポイントは「早く寝て遅く起きる」つまり「睡眠時間を長くとる=よく寝る」
ということです。
活動時間を減らし、疲れないようにすることで腎に負担をかけないようにして春までブレーキが外れないようにするのが目的です。

心身共に活動的になることは避け、生活のペースを落とし静かに過ごすことを心がけます。
そして春になり暖かくなるにつれて、少しずつ遅寝遅起きへと移行し、活動時間を徐々に長くしながら生活のペースを上げ心身ともに活動的になることを意識してください。

そうすることで肝が働きブレーキが外れ身体が動き出し良い1年のスタートが切れるでしょう。

花粉症を予防する冬の過ごし方②汗をかかない

寒さに当たっていると、体温の発散をおさえるために毛穴が閉じてきます。
しっかり閉じていると体内の熱は外へは出ていきません。
そして体外からの冷えが体内に入ってくるのをシャットアウトすることで寒さから身を守ることが出来ます。

逆に汗をかくと毛穴が開いてきますので、汗をかけばかくほど毛穴は開き体内の熱は外へ、体外の冷えは中へという気の「発散」が起き身体は冷えます。
滝のように汗をかくことは、身体を冷やす行為なので冬ではご法度ということです。

激しいスポーツやサウナ、辛い物(アルコール含む)の摂り過ぎなどがよく見かける不養生です。
現代ではどこでも暖房が効いていますので、あまりにも寒さに当たらないと毛穴がしっかり閉まらず発散状態になってしまいます。

冬場に「あ~寒いなあ」と背中を丸めてこたつで動かずじっとしている、という光景は東洋医学的には理にかなっているということですね。

汗をかくと身体が一時的にあつくなるため、つい温まっていると勘違いしがちですが、毛穴が開くことで熱が発散されるため、結果的には冷えているので注意してください。
春になったら少しずつ動きだし、少しずつ汗をかく頻度と量を増やしていきましょう。

花粉症を予防するには意識を変えましょう

東洋医学の養生法は電気などが出来る遥か前から長い年月をかけて出来上がったものなので、現代のライフスタイルとはかなり違う部分もあります。
しかし人間の生理や四季があることは今も昔も変わらないですし「自然と調和して生きる」というのは、自然の一部である人としての大原則です。

春に花粉症を始めとする不調に悩まされている方は、完全には実行出来なくても、実行できる部分だけでも取り入れてもらえたらと思います。

・例えば起きる時間は遅くできなくても、寝る時間を30分早める
・週一回のサウナを隔週にする
・辛い物を摂る量や頻度を半分に控える


など完全に止めなくても、出来る範囲で少し習慣を変えてみませんか?
自分の身体を変えるには、まず自分の「意識」を変えることです。
意識が変われば行動が変わり、やがて人生も変わります。

あなたの大切な身体を、大切に扱えば身体は必ず答えてくれます!
明日もあなたが健やかでありますように。

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