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親の耳が遠いことにお悩みのあなたへ。理解しておきたいポイントを解説

こんにちは、奈良市富雄にある五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。

東洋医学や脳科学などをつかって患者さんの体から心の状態を読み取り、心と身体を両面から改善するという治療を得意としています。

 

今回は、こんなお悩みに答えていきます。

「親の耳が遠いので、コミュニケーションが取りにくくなって困る」

 

✔️この記事を読むメリット

耳が遠いことで親子間でおきがちなトラブルや、そのトラブルを防ぐポイントを知ることができます。

14年の鍼灸とマッサージ治療を通じて、高齢で耳が遠い方や、その家族と接してきた経験からお話しします。

 

動画でも解説していますので、参考にしてみてください。

 

 

 

目次

親の耳が遠い時におきがちなトラブル

親の耳が遠いことで起きるのが、やはりコミュニケーションの不足によるトラブルです。
今までの経験上、おきがちな親子のトラブルを2つほど紹介します。

親の耳が遠い時におきがちなトラブル①お互いへのイライラ

親の耳が遠い時におきがちなトラブルの1つ目は、親と子のお互いへのイライラです。

子供からすると、親の耳が遠く何度も同じことを言わないといけないとストレスを感じます。
そして、親も意外とストレスを抱えていることがあります。

これは今までに何度も経験した事例ですが、大きな声を出そうとすると怒ってるように聞こえますよね?

子供が1度目は普通に声をかけても聞こえず、反応がなかったとします。
すると2度目や3度目は、もっと大きな声ではなしかけないといけないですよね?

しかし、大きな声を出そうとすると怒ったような声になりがちです。
親に大きな声で、はじめて話しかけられたことに気付きます。

子供からすれば2度目3度目の声かけですが、親からすればはじめて声をかけられているわけです。
すると、親からすれば「そんな怒って言わなくてもいいだろう!」となってしまいます。


しかし、子供からすれば怒って言っているつもりはないのに、怒っていると言われお互いにイライラやストレスがつのってしまう。
これに近いことは、必ずと言っていいほど経験するケースでしょう。

親の耳が遠い時におきがちなトラブル②認知症をうたがう

親は、子供に何度も同じことを言わせてしまうことを申し訳なくおもっていることがあります。
これは、耳が遠くてじつは聞こえていないのに、親が聞こえているように返事をしたときに起きるケースです。

子供は親に声をかけたとき、親は話しかけられたことはわかるものの、内容はわからなかったときに聞こえたふりをして返事をすることがあります。
何度も聞き返すことが申し訳なかったり、めんどうだったりするからです。

子供からすれば、親が返事をしたので話の内容を理解したものだと思ってしまいます。
しかし、実際は聞こえたふりなので、はじめから話の内容は理解していません。

この状態で後日「あのとき言った話なんだけど」と切り出しても、親は「なんの話?」となってしまい、子供からすれば「返事してたのに、もう忘れたの?」となります。
これが頻繁につづけば、子供は話を忘れていると勘違いし親の認知症をうたがってしまいます。

しかし、よくよく話を聞いてみるとただ聞こえていなかっただけということも何度か経験しました。
返事をしていても、ちゃんと聞こえているとは限らないということです。

親の耳が遠い時に理解しておきたいポイント

耳が遠い親に対して、これらのトラブルをさけるためには理解しておきたいポイントが2つあります。
これを理解しているかいないかで、かなりお互いのストレスをへらすことができるでしょう。

①耳の遠さには波がある

じつは耳の遠さ(聞こえにくさ)には、日によって波があります。
耳の調子が、その日の体調に左右されるからです。

たとえば、あなたが親から1mはなれた距離から話しかけたとしましょう。
しかし、その距離が日によって3mはなれているようにきこえたり、日によっては10mはなれているように聞こえたりします。

15mはなれているように聞こえる日もあるかもしれません。
なので、昨日は10の声の大きさで聞こえたのに、次の日は15の大きさじゃないと聞こえない、というときもあります。

まずはいつもと同じ声の大きさで話しかけて


 ・聞こえたら「今日は耳の調子がいいな」

 ・聞こえなかったら「今日はちょっと聞こえにくいのかな」


こんな感じで、耳の遠さには波があることを理解してあげてください。
このことを理解しておけば、耳の遠い日でも「今日少し大きめの声で話せばいいんだな」とわかるので、イライラすることも減るでしょう。

②耳が遠いこと(老化)はある程度避けられない

耳が遠くなることは、老化現象の1つでもあり、ある程度はさけられません。
40歳を過ぎれば、白髪や老眼なんかが出始めますよね?

でも、これらは病気ではなく老化現象です。
病気は治せたとしても、老化は治せないのです。

時間をもどさない限り、老化を治すことも逃げることもできません。
耳が遠くなるという老化に対してあなたができることは、ただ受け入れることだけです。

しかし、その現状を理解し受け入れられたなら「じゃあ耳の遠い親に対してどうしていこう?」と考え、前に進むことができます。
前に進む覚悟ができたら、次に紹介するコツを意識してみてください。

耳が遠い親と、スムーズにコミュニケーションをとるには?

耳が遠いと電話で話を伝えるのは、なかなか骨が折れると思います。
話が伝わらない原因は、顔が見えないことで意識がこちらへ向いていないからです。

耳が遠い人と話すコツは、相手の意識をこちらに向けることです。
僕の経験上、耳が遠い形でも相手の意識をこちらへ向けて目線を合わせながら話せば、ある程度こちらの意思は伝わります。

言葉がしっかり聞こえていなくても、表情だけでも感情はわかるからです。
話しかけるとき、親の意識があなたに向いていないのに声をかけてもなかなか気付いてもらえません。

こういう時はいきなり話しかけず、肩などを「トントン」とさわってから話しかけることを意識してみてください。
意識がこちらに向いている状態で話せば、格段に話が通じやすくなります。

目線や顔を合わせて話せば、大きな声が怒っているように聞こえても、表情で怒っていないことは伝わります。
意識がこちらに向くことで、話の内容自体も伝わりやすくなります。

あなたも親の表情をみて話すことで、聞こえているフリにも気付きやすくなります。
親の耳が遠いことへの理解や、「今日は耳の調子はどうかな?」と親への敬意というあなたの気持ちは、かならず伝わります。

その気持ちは、態度や言動などにあらわれるからです。
最終的に1番重要になってくるのは、やはりあなたの親に対する気持ちに他なりません。

親の耳が遠くなってきたら

耳が遠くなってくると、テレビの音などもついつい大きくなりがちです。
しかし、ここで聞こえやすい大きさまで音量を上げてしまうと、聞こえにくくなるスピードが早くなってしまいます。

ここも意識をテレビに向けることが重要です。
何気なく見て聞こえる音量から、テレビの音に意識を集中してやっと聞こえるぐらいの音量に下げて聞く練習をしてみましょう。

意識をテレビに向けて耳をすますと、少し耳の感度が上がります。
日頃から、聴きたい音へ向けて意識を向けて聞くクセをつけると少しでも耳の老化を遅らせることにつながります。

あと、聞こえにくいからとテレビをイヤホンで聞く人がたまにいますがあまりオススメしません、
最近のイヤホンはよく出来ていて、音がほとんど外へ漏れません。

音が耳の中に集中することで、耳に負担がかかり、短期間に耳が悪くなってしまうことがあります。
イヤホンよりは、イヤホンジャックにさすスピーカーの方が耳への負担は少なくてすみます。

これも耳をすますしてやっと聞こえるぐらいの音量で日頃から耳のトレーニングをしておくといいでしょう。

親の耳が遠いことにお悩みのあなたへ

ぼくは今まで、鍼灸やマッサージ治療を通じてたくさんの高齢者とその家族と接してきました。
そこで感じることは、親子の関係は入れ替わっていくということです。

親が子の世話をし、いつしか子は成長し、親には老化がおとずれます。
するといつしか、親が子のようになり、子が親のようになっていきます。

あなたがまだ未熟なとき、親御さんはあなたに寄りそい大きくなるまで支えてこられたはずです。
そして今あなたは、親御さんに寄り添い支えられるまで立派になりました。

親と子の関係が入れ替わったんです。
そんなあなたも、いつしか誰かに支えられる立場になるでしょう。

その時、耳の遠い親御さんに寄り添ったあなたなら、支えてもらうことをだれに恥じることはありません。
耳が遠い親御さんに寄り添い、支えたあなたには、支えてもらう権利があるのですから。

あなたがそんな素敵な人であることを信じています。
それでは今日はこのへんで。

明日もあなたがすこやかでありますように。



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