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マッサージ

当院が肩こりや頭痛のツボを教えない理由【奈良市のマッサージ院】

こんにちは、五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。

奈良市の富雄で、ストレスによる自律神経の乱れによっておきる体調不良のケアを得意とする治療院を経営しています。

 

今回は、こんなお悩みに答えていきます。

「肩こりや頭痛の時に効果のあるツボを教えて欲しい」

 

✔️この記事を読むメリット

肩こりや頭痛のツボを下手にさわると、逆にひどくしてしまうことを知ることができます。

 

14年の鍼灸とマッサージ治療を通じて、色んな症状で苦しむ患者さんをみてきた経験と東洋医学の観点から解説します。

 

 

目次

当院が肩こりや頭痛のツボを教えない理由【奈良市のマッサージ院】

肩こりや頭痛がひどくなる可能性があるから

「肩こりや頭痛に効くツボを教えて欲しい」
よく聞かれるんですが、ぼくは教えません。

肩こりや頭痛を自分で治されたら仕事が減るから?
いえ、むしろ逆です。

下手に肩こりや頭痛のツボをさわられると、ぼくの仕事が増えるからです(笑)

じつは、肩こりや頭痛のツボがある首や肩は、繊細な加減がひつようになります。
へたにさわると、逆に肩こりや頭痛をひどくしてしまうのです。

それに肩こりのきつい人ほど、素人の方が少しマッサージしたぐらいではなかなか楽にはなりません。
肩こりがそれほどひどくないなら、あとで紹介する方法でおさまります。

なので、わざわざひどくなるかもしれないリスクをおかしてまで、リターンの低いセルフマッサージをする必要がない。
頭痛や肩こりがひどくなれば患者さんもしんどいし、それで患者さんが苦しむのはぼくも嫌ですしね。

仮に自分でツボを押して一時的に楽になったとしても、それは根本の解決になりません。
根本を解説しないと、結局は肩こりや頭痛に悩まされるので、患者さんにはマイナスです。

「だれも得をしないから」
これが、ぼくが肩こりや頭痛のツボを教えない(オススメしない)理由です。


まずはツボやこりを理解しましょう

ストレス 冷え

あなたの周りに「マッサージに行ったらよけいひどくなった」という人はいませんか?
一般的には、ツボを押すと体が良くなるイメージがあると思います。

しかし、それはきちんとツボの効果を引き出せた時の話です。
そもそも「こり」や「ツボ」とは何なのか、まずはこれを理解していきましょう。

道路って日本中にはりめぐらされていて、その道路を車が入っていますよね?
それとおなじで、体には経絡(けいらく)がはりめぐらされていて、そこを気というエネルギーが流れています。

車が道路を走るように、気も経絡という通路を流れているのです。
気が経絡をスムーズに流れていると、体は軽く感じ元気で健康な状態です。

一方、経絡の気の流れがわるくなると、こりや痛み、体が重いなどの不快感を感じるようになります。
つまり、こり=気の流れがわるくなっている状態といえます。

こりを車でたとえるなら、道路で車が渋滞しているような状態ですね。
体には気の流れがわるくなりやすい場所がいくつもあり、そこに名前をつけたものがツボなのです。


まとめるとこんなイメージですね。


 ・車  =   気

 ・道路 = 経絡

 ・道路で車が渋滞している = こり

 ・渋滞しやすい場所に名前をつけたもの = ツボ



下手なマッサージは逆効果

肩こりは、肩をめぐっている経絡の気の流れがわるくなっている状態。
そして、頭痛は首や頭の経絡の気の流れがわるくなっている状態です。

マッサージのつよさは、料理で言う塩加減のようなものです。
料理って塩を入れるほどおいしくなるわけじゃないですよね?

入れすぎると塩辛くなってしまうし、少なすぎると味がうすくなり、味のバランスがくずれます。
ツボやこりをマッサージするのも、まったくおなじです。

腕のよいマッサージ師は、体の気の流れの状態を正確に理解しています。
その時のツボやこりの状態に合わせて


 ・力のつよさ

 ・マッサージの時間


この2つを加減し、刺激の量を調整して1番気の流れの良い状態にもっていきます。
しかし、首や肩などは刺激の調節具合がむずかしい場所です。

だから気の流れを理解せずにへたにツボをさわってしまうと、気の流れがわるくなってしまいます。
味がわかっていないのに、よくわからないで入れた調味料で料理が台無しになるのとおなじです。

肩の気の流れがわるくなると、肩がよけいにこったり痛くなったりします。
それが首や頭でおきると頭痛がひどくなったり、首がうごかせなくなったりすることもあるのです。

ツボを教えないのは、患者さんを守るためです。
生兵法はケガの元になりかねません。

肩こりや頭痛、ツボをさわるより大切なこと

肩こりや頭痛は患者さんにしか治せない!

肩こりや頭痛などの治療を説明するときに、いつも言っていることがあります。
それは「治療には役割分担がある」ということです。

多くの肩こりや頭痛は、鍼灸やマッサージ治療だけでは治すことができません。
施術者と患者さんがお互いの役割をはたしてはじめて、体はよい方向へとむかっていきます。

肩こりや頭痛などの治療は、お風呂にお湯をためることに似ています。


 ・治療する側の役割  →  お風呂にお湯を入れる

 ・患者さんの役割   →  お湯が抜けないように栓をする


お湯を入れていても、お風呂の栓が閉まっていないとお湯はたまりませんよね?
お風呂にしっかり線をしてお湯を入れていけば、お風呂はお湯で満たされ、治療は成功します。

患者さんが栓をしてくれてはじめて、お湯を入れる(治療する)意味が出てきます。
肩こりや頭痛には、かならずなんらかの原因があります。

患者さんには自分でツボを押すより大切な、肩こりや頭痛の原因になる行動をさけるという大事な仕事があるのです。
これは、どんなに腕のあるマッサージ師にもできない重要な役割です。

肩こりや頭痛の原因の大半はストレス

肩こりや頭痛の患者さんを14年治療していますが、ほとんどの肩こりや頭痛にはストレスが絡んでいます。
肩や首、頭はイライラなどのストレスがあらわれやすい場所だからです。

ストレスは体の気の流れをわるくする原因になります。
イライラなどのストレスがかかるほど、肩や首、頭の気の流れはわるくなり、こりや痛みがきつくなります。

ツボをマッサージすることで、一時的にこりを良くすることはできます。
しかし、ストレスやストレスの原因になっている物事自体を解決できるわけはありません。

つまり、ツボのマッサージで体は良くできても、心までは良くできないのです。
多くの肩こりや頭痛の治療は、根本の原因になるストレスという心の負担をどう軽減するかがカギになります。

患者さんがツボを押すより、ストレスを軽減して心の負担を軽くする方法を覚えるほうがよっぽど効果があります。

肩こりや頭痛の一番の治療は、ストレスのコントロール

思い出してみてください。
最高に満たされて幸せな気分のときに、肩こりや頭痛を感じたことはありますか?

肩こりや頭痛に悩まされた時は、なんらかのストレスをかかえ気分的にしんどいときだったのではないでしょうか。

体は心の状態をうつしだす鏡です。
肩こりや頭痛などで体がしんどいときは、イライラなどのストレスで心がしんどいときです。

結局、原因が心(ストレス)にある肩こりや頭痛は、心の問題がクリアにならないと根本的には解決しません。
頻繁に肩こりや頭痛に悩まされるなら、ストレスをコントロールする必要があります。

何も考えずにリラックスしてストレスからはなれ、心をやすめる時間を増やしましょう。
軽い肩こりや頭痛なら、多くの場合1〜2日でおさまってしまいます。

心がある程度楽になっているなら、マッサージが効果を発揮します。
患者さんが、ちゃんとお風呂の栓をしめてくれているからです。


 ・患者さんが心を良くする

 ・治療する側は体を良くする


この2つがそろって、肩こりや頭痛の治療はうまくいきます。
これを機会に、ストレスを減らすようなポジティブさと、肩こりや頭痛に悩まされない体を手にいれてみてはいかがでしょうか?

ほんとうに大切なのは、肩こりや頭痛のツボを覚えることではありません。
肩こりや頭痛のしない心をつくることなのです。

肩こりや頭痛のツボを教えない理由、わかっていただけたでしょうか?

当院では、肩こりや頭痛のツボを教えることはしていません。
肩こりや頭痛にならない心や体を作る方が重要だと思っているからです。

そのお手伝いをするのが、奈良市の五行治療院の仕事であり使命だと思っています。
このブログが、そのためのヒントになれば幸いです

それでは今日はこのへんで。
明日もあなたがすこやかでありますように。

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