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ストレスと病気

ストレスによる咳を心と身体のプロが東洋医学で解説【奈良市富雄の鍼灸院】

こんにちは、五行鍼灸マッサージ治療院の松元です。

奈良市の富雄で、東洋医学に心理学・脳科学を取り入れた心と身体のプロとして独自の治療を行っています。

 

今回は、こんなお悩みに答えていきます。

「ストレスで咳ってでるの?なにか対策はあるの?」

 

✔️この記事を読むメリット

ストレスでなぜ咳が出るのか、ストレスと咳の関係や改善方法を知ることができます。

 

14年の鍼灸とマッサージ治療を通じて、色んな症状で苦しむ患者さんをみてきた経験と東洋医学の観点から解説します。

動画でも解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

 

 

 

目次

ストレスで咳ってでるの?

ストレスが原因になって咳がでることがあります。
病院で診察を受けると心因性咳嗽(しんいんせいがいそう)と診断されることもあります。

ストレスがかかると咳が出だしたり、咳の回数や頻度が多くなり,ストレスがおさまると咳もおさまります。


 ・ストレスをうけると乾いた咳がでる

 ・咳は日中に起こることが多く、何かに集中するとでなくなる

 ・レントゲンや血液検査などで調べても身体に異常がみつからない

 ・咳止めや炎症を抑える薬などが効きにくく、精神的に安定すると咳がおさまる



このような症状が特徴になります。
しかし、ストレスでなぜ咳がこのように起きてくるのでしょう?

ストレスで咳がでる理由や関係を東洋医学で解説していきます。

ストレスで咳が出る理由は?

ストレスは身体(肺)に熱を増やす

ストレスで咳が出る理由は、ストレスによる熱で肺の調子がわるくなるからです。
東洋医学では、ストレスは身体に熱を増やすと考えます。

熱い空気が部屋の上にたまったり、火が上に燃え広がるように、身体の熱も上に登りやすい性質があります。
ストレスが強くなると、増えた熱が上半身を中心に強くなります。

そうして強くなった熱が胸に増えると、肺が熱されたり、熱で肺が乾かされることで咳がでるのです。
東洋医学では、人の体を病気にする原因を邪気(じゃき)と呼びます。


  体で異常に熱が増える → 火邪(かじゃ)

  体が異常に乾燥する  → 燥邪(そうじゃ)


肺はデリケートな臓器で極端な環境の変化を嫌うので、火邪や燥邪を受けると調子がわるくなってしまいます。
咳はこれらの邪気を肺から出そうとする反応なのです。

ストレスで乾いた咳がでる理由は、“ストレスで増えた邪気(火邪や燥邪)を追い出すため”といえるでしょう。

ストレスと咳の疑問

ストレスの咳は、ストレスがかかると咳がひどくなり、ほかのことに意識がむくと咳はおさまります。
意識がストレスから外れることでストレスが軽減するので、胸の熱がおさえられ、肺の乾きがとまって咳も止まるのです。

寝ている時にあまり咳がでないのは、寝ている時は熱が少なくなるからです。
東洋医学には陰と陽という考え方があります。


  陰 → 体を冷やす

  陽 → 体を温まる


陽は体を温め、陰は体が熱をもち過ぎないよう冷やしてバランスをとっています。
昼間は陽が活発になることで活動的になり、夜は陰が活発になることで活動は鈍り、眠ります。

  昼間 → 陽が活発 = 身体に熱が多い

   夜 → 陰が活発 = 身体に熱が少ない


つまり、夜眠っている時は身体に陰が多い状態なので、肺の熱が冷やされておさえこまれやすくなります。
ストレスによる熱(火邪)も冷やされるので、肺の乾燥(燥邪)もおさえられ咳があまりでないというわけです。

ストレスの咳が検査で異常がない理由

ストレスの咳が検査しても異常がみつからないのは、気が目に見えないからです。
東洋医学には「気」という概念があり、身体の中を気という目に見えないエネルギーが循環していると考えます。

気がスムーズに流れている状態だと、人は健康で元気を保つことができます。
しかし、気の流れが悪くなることで、痛みやさまざまな不快感をいった症状があらわれます。

気の流れを悪くし、人を病気にする原因になる気が、さきほど解説した邪気です。
しかし、気=エネルギーであり物質として存在するわけではないので目ではみえません。

物質ではない気はレントゲンなどでは確認できないのです。
これは空気や人の気持ちが写真に写らないのとまったくおなじです。

なぜなら、空気や人の気持ち(心や感情)も「気」気の一種だからです。
空気にも気持ちにもちゃんと「気」いう字が入っていますよね?

西洋医学が「気」という概念をもたない以上、西洋医学の検査で気の異常をみつけることは不可能なのです。
ストレスという人の感情の変化も、そこからうまれる邪気(火邪や燥邪)も目には見えません。

気というのは感じるしかないんです。
雰囲気や人の気持ち、温度を感覚で感じるように。

少し話がそれましたが、次からはストレスによる咳の対策について解説していきます。

ストレスによる咳の対策

ストレス 甘い物

ストレスが咳の原因になっている以上、根本的にはストレスそのものを軽減する必要があります。
生活環境を変えられるなら、ストレスの原因から離れるのが1番でしょう。

それが難しい方は以下の方法を試してみてください。

ストレスによる咳の対策①ストレス発散

今あるストレスが発散することは、ストレスで増えた身体の熱(邪気)を発散して減らすことを意味します。
ストレス発散によって熱が減ることで、肺の負担は軽くなり咳がでにくくなるのです。

あなたの気分が良くなって、手軽にできる方法を探してみましょう。
東洋医学的にストレス(熱)の発散よくオススメしている方法を紹介しておきます。


 ・運動する

 ・声を出す

 ・音楽を聴く


これ以外の方法でも、あなたの気分が良くなるなら大丈夫ですので、まわりの迷惑にならない範囲で楽しみましょう。
ストレスになる物事が根本的に解決するわけではありませんが、とりあえずの応急処置にはなります。

この3つの方法が、どうしてストレスの発散になるのか、それぞれの記事のリンクから読めますので併せて見てみてください。

ストレスによる咳の対策②ポジティブ思考

ストレスからほかのことに意識が向くと咳はおさまります。
ストレスから意識がそれるとストレスが軽減するからです。

ポジティブ思考を身に着けることで、ストレスが軽減する状況を作りやすくなります。

人の脳は1つのことしか意識できないようになっているので、これをうまく利用しましょう。
AさんBさんの2人が同時に話している時、Aさんの話を聞こうをするとBさんの話はうまく聞き取れませんよね?

物事のわるい部分を意識してしまうと、ストレスは増えてしまい咳の原因になります。
しかも、ストレスになる悪い部分を意識すると、良い部分に意識がいきにくくなるので余計にストレスは大きくなります。

なるべく物事の良い部分を目を向けるクセをつけていきましょう。
何事も前向きに考えるポジティブ思考を身につけ、日々のストレスを根本的に減らすことが咳を減らす近道です。

ストレスによる咳の対策③良く寝る

ストレス 眠れない

良く寝ることは体を冷やす効果があるので、熱による咳をおさえることにつながります。
夜11頃には寝て、7時間以上は睡眠時間を確保しましょう。

しかし、睡眠は精神状態があらわれやすいので、ストレスがある時は寝つきがわるくなったり、眠りが浅くなりがちです。
睡眠不足も身体に熱を増やし、咳の原因になります。

睡眠不足の次の日はしっかり睡眠時間を確保するなど、寝不足が続かないよう注意しましょう。

ストレスによる咳の対策④油やアルコールは控えめに

ストレス 甘い物

ストレスで体に熱が増えることを、東洋医学で化火(かか)といいます。
ストレスによって身体の中で火(熱)が生まれる様子をあらわした言葉です。

では、火に油やアルコールを注ぐとどうなるでしょう?
ストレスで増えた火(熱)に油やアルコールを注げば、さらに火(熱)は燃え上がり、デリケートな肺はさらに苦しみます。

咳を増やさないためにも、この2つはなるべく控えめにしましょう。
普段食べる食事は、煮炊きして油をあまり使わずに作る和食がオススメです。

洋食や洋菓子は油が多く使われているものが多いため、ストレスを抱えているときにこそ注意が必要です。
まちがっても、ストレス解消に油の多い食事をヤケ食いしたりするのはやめてください。

食事全体の7割ぐらいは和食中心にして、洋食や洋菓子は控えめに。


アルコールも火(熱)を強くしまうので、飲み過ぎにはくれぐれも注意してくださいね。

ストレスと咳で苦しむ人へ

ストレスで咳がでる理由などがわかっていただけたでしょうか?
東洋医学をできるだけわかりやすい言葉におきかえて解説したつもりです。

ストレスによる咳で苦しんでいる人の何かの役に立てれば幸いです。
あなたの人生がすばらしいものになることを願っています。

それでは今日はこのへんで。
明日もあなたがすこやかでありますように。

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